10月に入ると、街のあちこちがオレンジ色に染まりはじめますよね。仮装も、かぼちゃのお菓子も楽しいけれど、家族でソファに並んで映画を1本。それだけでその日が特別な夜になります。
でも、いざ選ぼうとすると迷ってしまうのです。「ハロウィン 映画 おすすめ」で検索すると、大人向けのホラー作品も多く混ざるため、4歳や5歳の子どもと一緒に見られる作品を探すのは意外と難しいものです。途中で泣き出してしまわないか…。夜中に「こわい」と起きてこられたら、ちょっと大変ですものね。
この記事では、怖さの程度を★1〜★3で、対象年齢を「目安」として作品ごとに示しながら、かぼちゃとおばけの雰囲気を家族で味わえる映画を紹介していきます。やさしい作品から、少し勇気のいる作品まで。お子さんの怖がりやすさに合わせて、選び分けてみてください。
ハロウィンそのものの由来や、トリック・オア・トリートの意味は、それぞれ別の記事にまとめています。ここでは「今夜どれを見るか」に絞ってお話ししますね。
ハロウィンの映画選びは「怖さの程度」と「年齢の目安」で決まる
ハロウィンに見たい映画を選ぶとき、大人はつい「ストーリーが子ども向けかどうか」で判断しがちです。けれど小さな子どもが反応するのは、内容よりもっと手前の部分だったりします。
幼児〜小学校低学年が怖がるポイントは「場面」にあり、個人差が大きい
おばけが出てくるから怖い、とはかぎりません。おばけの造形がかわいければ、子どもはけっこう平気なこともあります。幼児から小学校低学年では、フィクションだと理解していても、大きな音、突然の展開、追いかけられる場面、不気味な造形などに強く反応することがあります。そして、何を怖がるかには大きな個人差があります。
そこでおすすめしたいのが、音量を少し下げて、明るい部屋で、親のひざの上で見ること。合う子には、これだけで見られる作品の幅がぐっと広がる工夫のひとつです。もちろん暗い部屋のほうが落ち着く子や、ひざの上を嫌がる年齢の子もいるので、効果には個人差があります。うまくいかなくても気にしなくて大丈夫ですよ。
それでも怖がったら、そこでやめていいのです。「せっかく選んだのに」とがっかりする必要はありません。怖がるのは珍しいことではなく、無理に最後まで見せる必要もありません。1年後に同じ作品を出したら、けろりと最後まで見てしまうこともよくありますよ。
この記事の怖さレベル(★1〜★3)と年齢の目安の見方
| 怖さ | 内容の目安 |
|---|---|
| ★1 | おばけやかぼちゃは登場するが、驚かせる演出がほとんどない。全体が明るい |
| ★2 | 暗い場面や大きな音が数回。追いかけられる場面も短い |
| ★3 | 不気味な造形や、緊張が続く場面がある。親が横にいる前提で |
★は「びっくりする度合い」を表すもので、年齢を決める基準ではありません。そのため作品ごとに、怖さとは別に「怖さ以外の注意」(死や死別、暴力、性的な含みのある表現、強い言葉など)と、年齢の目安を添えています。
★評価と年齢の目安は当サイト独自のものです。年齢は、海外の保護者向け作品評価サイト「Common Sense Media」の推奨年齢を参考に、少し安全側に置いています。あくまで目安で、怖がり方には大きな個人差があります。配信サービスに年齢区分や目安が表示されている場合は、そちらもあわせて確認を。作品の配信先は時期によって入れ替わるので、視聴前に最新の状況をチェックしてみてください。

怖くない〜ちょっとだけドキドキするハロウィン映画のおすすめ|4歳ごろから順に楽しめる作品
まずは「ハロウィン 映画 怖くない」で探している方に。★1のやさしい作品を先頭に、★2のちょっとだけドキドキする作品まで、おばけが出てきても笑って終われる作品たちを並べました。
幼児から見られる、短くてやさしいハロウィン作品
まずは、幼稚園・保育園の年齢から見られる作品を。どれも短めで、おばけが出てきても笑って終われるものばかりです。
『それいけ!アンパンマン アンパンマンとハロウィーンパーティー』(2020年・DVD)
- あらすじ:ハロウィーンの日、コキンちゃんが「ハロウィンマン」に出会います。カバおくんたちと仮装をして、「トリックオアトリート」とお菓子をもらいながらハロウィーンを楽しむお話。TVシリーズから秋とハロウィンにちなんだ5話を集めた「きせつのお話シリーズ」の1枚です。
- ハロウィンらしさ:ハロウィンマンが登場する3話で、仮装・お菓子・パーティーが描かれます。残り2話は秋のお話なので、ハロウィンが終わっても見られます。
- 怖さ:★1(いつものアンパンマンと同じ調子。「お化け」役はハロウィンマンやフランケンロボくんなど、ふだんから登場するキャラクターです)
- 怖さ以外の注意:特になし(アンパンチなどTVシリーズどおりのやりとりはあります)。この作品についての視聴者の声はごく少なく、パッケージにも対象年齢の記載はありません。
- 年齢の目安:2〜3歳ごろから(TVシリーズと同じ内容であることから)
- 見どころ:ハロウィンの映画はどうしても海外作品が中心になるので、日本語のセリフだけで、いつものキャラクターといっしょにハロウィンを味わえるのがこのDVDの良いところです。1話が短いので、集中がつづかない年齢でも区切りやすく、車の中で繰り返し流す使い方もされています。本編約60分。配信での視聴先は確認できなかったので、DVDを用意する形になります。
『ミッキーのお化け退治』(1937年・9分)
- あらすじ:ミッキー、ドナルド、グーフィーの3人は、お化け退治を請け負う会社を営んでいます。だれも近寄らない屋敷に住むおばけたちが、退屈しのぎに「うちのお化けを退治して」と電話をかけてきて、意気揚々と乗り込んだ3人は、いたずら好きのおばけたちに散々ふりまわされることに。
- ハロウィンらしさ:ハロウィンの行事そのものは出てきませんが、嵐の夜のお化け屋敷、ふわふわ飛ぶおばけ、鏡や水を使ったいたずらと、「お化け屋敷ごっこ」の楽しさが9分に詰まっています。
- 怖さ:★1(おばけは丸っこくて表情豊か。こわがらせるより笑わせる方向で、驚かせる演出はほとんどありません)
- 怖さ以外の注意:特になし。3人が猟銃などを持って「完全武装」で屋敷に向かう描写がありますが、撃ち合いにはなりません。1937年の作品なので、絵柄や色合いに古さは感じます。
- 年齢の目安:3歳ごろから(Disney+の表示はG。9分なので、初めてのおばけものとして試しやすい長さです)
- 見どころ:手描きとは思えないほど滑らかな動きで、部屋じゅうに水があふれたり、鏡の中に飛び込んだりと発想が自由で飽きません。おばけたちの仕草がどこか人間くさくて、こわいというより「いたずらっ子」に見えるのがこの短編の良いところ。ラストは意外なオチで、大人が見ても普通に笑えます。ハロウィン当日にちょっとだけ何か見たい、というときにぴったりです。Disney+で配信中(日本語音声・字幕あり)。
『おさるのジョージ おばけ伝説のなぞ』(2013年)
- あらすじ:木の葉が色づき、畑にはカボチャと干し草が並ぶ秋。田舎町では毎年恒例のハロウィンのお祭りが開かれます。そこでジョージが耳にしたのは、通りかかった人の帽子をうばっていくという伝説のカカシのうわさ。好奇心いっぱいのジョージは、そのカカシをさがしに出かけます。
- ハロウィンらしさ:秋のお祭り、カボチャ畑、仮装、干し草の迷路、夜のおばけ話と、アメリカの田舎町のハロウィンを1時間かけてたっぷり描きます。ハロウィン用の歌が何曲か入っているのも、この作品ならでは。
- 怖さ:★2(部屋が暗くなる場面や、夜に「首のないカカシ」の話を聞かせる場面があります。おどかす演出は短く、全体はいつものジョージの調子です)
- 怖さ以外の注意:特になし。「帽子をうばうカカシ」はいたずら程度で、暴力的な描写はありません。ただ、首のないカカシの見た目そのものが引っかかる子はいて、暗い場所を怖がるタイプの子は後々まで思い出すことがあります。
- 年齢の目安:4歳ごろから(ジョージが好きな子なら2〜3歳でも、暗い場面で少し身構えつつ楽しめることが多いです。怖がりな子は4歳以降のほうが安心)
- 見どころ:Eテレでおなじみの田舎町の顔ぶれがそのまま出てくるので、テレビシリーズが好きな子にはなじみやすい一本です。ゆったりしたテンポで、途中に入る歌もかわいらしく、暗い場面を少し怖がっても、終盤はケラケラ笑いながら見られる作りになっています。カカシの正体がわかる終盤には、ジョージの優しさが物語を動かす流れがあって、大人が見ても気持ちのよい着地です。約60分。配信はレンタル(FOD・Amazon・Apple TV)が中心で、定額見放題には入っていません。
『スヌーピーとかぼちゃ大王』(1966年・25分)
- あらすじ:ハロウィンの夜、ピーナッツの仲間たちは仮装をしてお菓子をもらいに出かけます。けれどライナスだけは「かぼちゃ畑にかぼちゃ大王がやって来る」と信じて、畑で一晩じゅう待ちつづけることに。いっぽうスヌーピーは撃墜王になりきって、犬小屋を飛行機に見立てた空想の冒険をくり広げます。
- ハロウィンらしさ:仮装、トリック・オア・トリート、ジャック・オー・ランタン作り、パーティーと、アメリカのハロウィンの一日がひととおり描かれます。25分で「ハロウィンってこういう行事」がつかめる構成です。
- 怖さ:★1(驚かせる演出はなく、おばけの仮装もシーツをかぶっただけ。夜の畑の場面も静かです)
- 怖さ以外の注意:子どもどうしの言葉がきついところがあります。「バカ」といった口調やからかいが何度か出てくるので、真似されたくない年齢なら「これは冗談だよ」とひと言添えると安心です。チャーリー・ブラウンだけがお菓子ではなく石をもらいつづける場面は、切なく感じる子もいます。
- 年齢の目安:6歳ごろから(怖さの面では3歳でも問題ありませんが、皮肉の多いセリフや大人びた会話が分かりはじめる年齢として)
- 見どころ:1966年の作品ならではの、絵の具をのばしたようなやわらかい背景と、ジャズ調の音楽が心地よい一本です。セリフは皮肉たっぷりなのに、かぼちゃ畑で震える弟を最後は迎えに行くルーシーなど、ところどころに優しさがのぞきます。ライナスが信じつづける姿、石ばかりもらっても前向きなチャーリー・ブラウンと、小さな子どもたちのハロウィンの一日をそっと見守る気持ちになれます。ただ、登場人物がずっと不機嫌に見えて「もやもやする」と感じる大人もいるので、明るいお話を期待して見ると肩透かしかもしれません。Apple TVで配信中。DVD・Blu-rayは新品の入手が難しくなっています。
かぼちゃ・おばけの雰囲気だけを楽しめる、やさしいストーリーの作品
『モンスターズ・インク』(2001年)
- あらすじ:モンスターの世界では、子どもの悲鳴がエネルギー源。クローゼットの扉から人間の部屋へ出かける「怖がらせ屋」のサリーとマイクが、迷い込んだ女の子ブーと出会います。
- ハロウィンらしさ:直接ハロウィンは出てきません。ただし個性ゆたかなモンスターたちが大量に登場するので、仮装の話をしている時期にはぴったり。
- 怖さ:★1
- 怖さ以外の注意:特になし。女の子が親元から離れている設定と、追いかけっこの場面があります。
- 年齢の目安:4〜5歳ごろから
- 見どころ:「クローゼットの中に何かいるかも」と思っている子に、ぜひ。この作品を見たあと、押し入れをのぞくのが怖くなくなった、という話は本当によく聞きます。恐怖の正体をユーモアに変えてしまう発想が見事なのです。
『キャスパー』(1995年)
- あらすじ:幽霊屋敷に住むやさしいおばけの男の子キャスパーと、引っ越してきた女の子キャットの友情の物語。いじわるな3人のおばけおじさんたちが、ドタバタと邪魔をしてきます。
- ハロウィンらしさ:おばけ屋敷そのものが舞台。物語の後半ではハロウィンの夜が大きな見せ場になります。
- 怖さ:★2(幽霊屋敷の暗い描写あり。おどろかし演出は少なめ)
- 怖さ以外の注意:「死」と「死別」が物語の中心にあります(キャスパーが幽霊になった経緯、キャットのお母さんの死)。おばけおじさんたちの乱暴な言葉や、大人向けのジョークも少し。
- 年齢の目安:7〜8歳ごろから
- 見どころ:おばけなのに「友だちになりたい」と願うキャスパー。実際に一緒に見ると、途中から子どもがおばけ側を応援しはじめるんです。怖いものが怖くなくなる体験としては、これがいちばん近道かもしれません。
笑いで怖さがやわらぐコメディ寄りの人気作
『アダムス・ファミリー』アニメ版(2019年)
- あらすじ:不気味な館に暮らす、ちょっと変わった一家。ご近所とのすれ違いや、子どもたちの学校デビューをめぐるドタバタが描かれます。
- ハロウィンらしさ:館、こうもり、古めかしい装飾。世界観そのものがハロウィン一色。
- 怖さ:★1〜2(造形は不気味だが、全体は完全にコメディ)
- 怖さ以外の注意:死や痛みを笑いにするブラックユーモアが軸です。きょうだいが互いに罠を仕掛けて遊ぶ場面など、まねされたくない描写があります。
- 年齢の目安:7歳ごろから
- 見どころ:怖い見た目のキャラクターが、実はいちばん家族を大切にしている。この逆転がとても気持ちいいのです。実写版もありますが、幼い子と見るならアニメ版のほうが表情がやわらかく、入りやすいはずです。
『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』(2013年)
- あらすじ:旅の途中、モーテルでおもちゃたちが次々に姿を消していきます。ジェシーが主人公となって謎に立ち向かう、20分ほどの短編スペシャル。
- ハロウィンらしさ:ホラー映画のお約束をおもちゃサイズでなぞる作りが、季節にぴったり。
- 怖さ:★2(暗い場面と効果音あり。ただし短い)
- 怖さ以外の注意:特になし。
- 年齢の目安:5〜6歳ごろから
- 見どころ:短いので、初めて「ちょっと怖い」に挑戦する日の一本目にちょうどいいのです。「20分だけ見てみようか」と言えるのは、親にとってもありがたいですよね。

アニメ・ディズニー系のハロウィーン映画|家族でくり返し見たい名作と続編
「ハロウィン 映画 ディズニー」で探すと出会えるのが、この一群。歌と色彩の力で、怖さより先に世界の楽しさが入ってくるのが特徴です。
歌と色彩で世界に入り込めるディズニー系の作品
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993年)
- あらすじ:ハロウィン・タウンの人気者ジャック・スケリントンが、偶然クリスマス・タウンを見つけ、自分たちでクリスマスをやってみようと動き出します。
- ハロウィンらしさ:これ以上ないほど。かぼちゃ、おばけ、月夜。オープニングだけで季節が始まります。
- 怖さ:★2(骨や縫い目のある人形の造形が苦手な子はいます)
- 怖さ以外の注意:サンタクロースがさらわれ、悪役ブギーにいじめられる場面があります。
- 年齢の目安:7歳ごろから
- 見どころ:ティム・バートン製作、ヘンリー・セリック監督によるストップモーション・アニメーション。人形を1コマずつ動かして作られていると教えてあげると、子どもの見方がまるで変わります。「これ、手で動かしてるの!?」と驚く顔が見られますよ。歌が多いので、日本語吹替版から入るのもおすすめです。
『リメンバー・ミー』(2017年)
- あらすじ:音楽を禁じられた家に生まれた少年ミゲルが、死者の日の夜、先祖たちの世界へ迷い込みます。
- ハロウィンらしさ:ハロウィンそのものではなく、メキシコの「死者の日」が舞台。骸骨とマリーゴールドの色彩が圧巻です。
- 怖さ:★1(骸骨が大量に出てきますが、みんな陽気でおしゃべり)
- 怖さ以外の注意:「死」と「忘れられること」が主題です。過去の殺人(毒)が明かされる場面があり、人によっては重く感じます。
- 年齢の目安:7歳ごろから
- 見どころ:おばけが出てくる季節に、「亡くなった人を思い出す日」の物語を家族で見る。おじいちゃんやおばあちゃんの話が自然に始まったりします。泣ける作品なので、ティッシュを近くに置いておいてくださいね。
ここでは簡易紹介ですが、日本のアニメで魔女の雰囲気を楽しみたいなら、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』(1989年)も秋の夜にしっくりきます。ほうきで飛ぶ魔女と黒猫。強い恐怖描写はほとんどありませんが、終盤の飛行船事故など、少しハラハラする場面があります。怖さ★1、5歳ごろからが目安です。
シリーズ・続編まで楽しめるディズニー作品
『ホーカス ポーカス』(1993年)と『ホーカス ポーカス2』(2022年)
- あらすじ:マサチューセッツ州セイラムの町で、ハロウィンの夜に3人の魔女姉妹がよみがえってしまいます。ベット・ミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミーが演じる魔女たちの、にぎやかな追いかけっこ。
- ハロウィンらしさ:物語がハロウィンの夜そのもの。仮装した子どもたちが町を歩く場面が満載です。
- 怖さ:★2〜3(魔女に追われる場面、ゾンビ姿のキャラクターが登場します。ただし笑いが混ざるので怖さは長引きません)
- 怖さ以外の注意:魔女が子どもの命を吸い取って若返るという設定で、子どもの死が描かれます。性的な含みのある言葉(「バージン」)が繰り返し登場し、軽い下ネタもあります。幼児向けというより、小学校中学年以上の目安です。
- 年齢の目安:10歳ごろから
- 見どころ:ケニー・オルテガ監督による1993年の第1作に続き、2022年にはアン・フレッチャー監督による『ホーカス ポーカス2』がDisney+で公開されました。1作目を見た日にそのまま2本目へ進めます。歌の場面が印象的で、翌日に子どもが口ずさんでいたりするんです。
『ゾンビーズ』シリーズ
- あらすじ:ゾンビと人間が同じ高校に通う世界。ゾンビの男の子とチアリーダーの女の子が、周囲の壁を歌とダンスで乗り越えていくミュージカル作品です。
- ハロウィンらしさ:ゾンビメイクとポップな色使い。仮装の気分が高まります。
- 怖さ:★1(怖いゾンビは一切出てきません)
- 怖さ以外の注意:高校生の恋愛と、「違う者を排除する」差別的な扱いがテーマに含まれます。
- 年齢の目安:8歳ごろから
- 見どころ:「ゾンビ」と聞いて身構えたお父さんが、いちばんハマってしまうことがあるのがこの作品。高校生の物語なので、ストーリーをしっかり理解できるのは小学生になってからですが、歌とダンスだけでも十分楽しめます。シリーズは2025年公開の『ゾンビーズ4 バンパイアたちの夜明け』まで、第4作まで公開されています。休日に続けて楽しめますよ。ゾンビが怖いものではないと知ってしまえば、仮装の日もぐっと気楽になりますね。

少し怖いけれど子どもと見られる作品|小学生のステップアップ用
「去年は怖がったけれど、今年はどうかな」。そんなタイミングの一群です。ここからは小学生以上、作品によっては小学校中学年以上が目安になります。親が先に見どころと注意点を押さえておくと、安心して進められます。
「怖い場面はここだけ」と親が先に把握しておきたい見どころ
『パラノーマン ブライス・ホローの謎』(2012年)
- あらすじ:幽霊が見える少年ノーマンが、魔女の呪いで目を覚ましたゾンビたちと、町に伝わる本当の物語に向き合っていきます。
- ハロウィンらしさ:舞台はまさにハロウィンの町。仮装、かぼちゃ、夜の墓地。
- 怖さ:★3(前半に追いかけられる場面あり。後半は稲妻とともに墓が崩れるような超常現象の場面が続き、驚かせる音も大きめです)
- 怖さ以外の注意:体が崩れかけたゾンビの造形、過去に子どもが「魔女」として処刑された史実めいた設定、いじめ、軽い性的なジョークがあります。
- 年齢の目安:10〜11歳ごろから
- 見どころ:ゾンビたちの正体がわかる終盤で、物語の意味がひっくり返ります。「怖いもの」として片づけられていた存在に、ちゃんと事情があった。この読み替えが、子どもの心にじんわり残る作品です。
『コララインとボタンの魔女』(2009年)
- あらすじ:引っ越し先で退屈していた少女コララインが、壁の小さな扉の向こうに「もうひとつの家」を見つけます。そこには、目がボタンの”別のお母さん”がいて…。
- ハロウィンらしさ:行事としてのハロウィンは登場しません。ただし不気味さの質は、この季節にぴったり合います。
- 怖さ:★3(造形のこわさが強め。苦手そうな様子があれば、途中でやめても大丈夫ですよ)
- 怖さ以外の注意:「目をボタンに縫いつける」設定、親がいなくなる恐怖、別のお母さんが怪物に変わる場面があります。
- 年齢の目安:9歳ごろから
- 見どころ:ヘンリー・セリック監督のストップモーション作品で、細部の作り込みが本当にすごいのです。ただ、目にボタンという設定が刺さりすぎる子もいます。まずは大人が先に見て判断するのが、いちばん失敗の少ない使い方かもしれません。
『ティム・バートンのコープスブライド』(2005年)
- あらすじ:19世紀のヨーロッパ、とある村。結婚を控えた気弱な青年ビクターは、誓いの言葉の練習中に、うっかり「死体の花嫁」エミリーと結婚の誓いを立ててしまいます。そのまま死者の世界へ連れていかれたビクターは、生きている婚約者ビクトリアのもとへ戻ろうとしますが、事はそう簡単には運びません。
- ハロウィンらしさ:ガイコツ、幽霊、死者の世界と、ハロウィンの飾りに出てくるものがそのまま登場人物です。行事は出てきませんが、「怖い見た目のものが実は陽気で優しい」という空気は、ハロウィン気分にぴったり。
- 怖さ:★3(登場人物のほとんどが、目が落ちたり腕が抜けたりするガイコツ姿。前半は色のない暗い村が舞台で、不気味な雰囲気がしばらく続きます。中盤以降は死者の世界がカラフルで陽気になりますが、見た目そのものが苦手な子は最後まで引きずることがあります)
- 怖さ以外の注意:「死」が物語の中心です。花嫁がどうして死んだのかが影絵と歌で語られる場面、毒を飲む場面など、死や死別が繰り返し出てきます。骨やウジ虫のギャグもあります。結婚や求婚が軸なので、小さい子には話の筋がつかみにくいこともあります。
- 年齢の目安:9歳ごろから(見た目が平気な子なら小学校低学年でも見られますが、7歳では話についていきにくいこともあるため、少し上に置いています)
- 見どころ:暗くて不気味な見た目とは裏腹に、中身は温かくて切ないラブストーリーで、ホラーというより「ちょっとダークなおとぎ話」です。生きている世界がモノクロ、死者の世界が色とりどりという対比が美しく、死者の世界が楽しそうに描かれているので、「ガイコツも怖くない」と感じられる作りになっています。ビクターとエミリーがピアノを連弾する場面は本作いちばんの名場面で、ここで泣いてしまう大人も少なくありません。77分と短めで、後半は歌って踊る場面が続くため、前半の暗さを越えられれば一気に見られます。まず親が予告編を見て、見た目の好みを確かめてから見せるのがおすすめです。配信はU-NEXTの見放題のほか、FOD・Amazon・Apple TVでレンタルできます。
『イカボードとトード氏』(1949年/ディズニー)
- あらすじ:2つの短編を収めた名作。後半が児童文学の古典「スリーピー・ホロウの伝説」で、首なし騎士に追われる先生の物語です。
- ハロウィンらしさ:かぼちゃを持った首なし騎士が夜道を駆ける後半は、ハロウィンの空気そのもの。
- 怖さ:★2〜3(かぼちゃを持った騎士が追ってくる場面のみ)
- 怖さ以外の注意:首のない騎士の造形。前半のトード氏の話では、無謀な運転や飲酒の描写があります。
- 年齢の目安:7歳ごろから
- 見どころ:怖い場面が終盤に集中しているので、「あと5分でおしまいだよ」と声をかけながら見られます。かぼちゃがなぜ怖いものとして描かれてきたのか、その空気を短時間で味わえる本作は、家族の会話の種になりますよ。
日本のアニメで楽しむ、ハロウィンの渋谷
『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(2022年)
- あらすじ:ハロウィンでにぎわう東京・渋谷。コナンたちが見守るなか、警視庁の佐藤刑事と高木刑事の結婚式が行われていましたが、そこへ暴漢が乱入し、佐藤を守ろうとした高木がケガをしてしまいます。事件の背後に見えてくるのは、過去の爆弾事件と逃亡中の犯人の影。ハロウィンの夜の渋谷を舞台に、コナンたちの捜査が始まります。
- ハロウィンらしさ:舞台がハロウィン当日の渋谷そのもの。仮装した人であふれるスクランブル交差点や実在の街並みがふんだんに描かれ、渋谷を知っている子は「あの場所だ」と楽しめます。ただし本編の中心は事件とアクションで、ハロウィンの行事そのものは背景です。
- 怖さ:★2(冒頭に緊張感のある事件の場面があり、爆発や銃を持った犯人、街に得体の知れない液体が流れ込む場面など、大きな音や不安をあおる展開が数回あります。不気味な造形はなく、終盤は派手なアクションが中心です)
- 怖さ以外の注意:爆弾事件、銃、過去に亡くなった人物の回想など、「死」や暴力が物語の土台にあります。小学1年生の少年探偵団が何度も危険な目に遭う展開もあります。前半は警察内部の人間関係や事件の経緯の説明が多く、話が難しく感じられる子がいます。
- 年齢の目安:9歳ごろから(映倫区分はG。年長では前半についていけず、小学校中学年は集中して見ていた、という傾向を参考に少し上に置いています。コナンのアニメを見慣れている子なら低学年でも楽しめることが多いです)
- 見どころ:劇場版25作目で、シリーズの中でも「子ども向けに舵を切った」と評される作品です。ナレーションや経緯の説明が丁寧で、コナンをあまり知らない親でも筋を追いやすく、後半は渋谷の街を舞台にしたスケールの大きなアクションで一気に盛り上がります。少年探偵団の出番が多いので、小学生が感情移入しやすいのもポイント。いっぽうで、終盤の解決方法はかなり現実離れしているので、推理ものとして真剣に見るより、雰囲気を楽しむ映画と割り切ったほうが親子ともに楽しめます。110分とやや長め。配信はAmazonでのレンタルが中心で、定額見放題には入っていません(2026年9月時点)。
大人が懐かしく楽しめる路線では、実写の『ゴーストバスターズ』(1984年)や、エディ・マーフィ主演の『ホーンテッドマンション』(2003年)も候補に(こちらも簡易紹介です)。どちらもコメディ寄りで、幽霊は出るけれど後味は軽やかです。ただし怖さ以外の注意点があり、『ゴーストバスターズ』には性的な含みのある大人向けのジョークや強い言葉、『ホーンテッドマンション』には首つりや毒など「死」に関わる描写が含まれます。おどろかし演出もいくつかあるので★2〜3、どちらも10歳ごろからの一本として。
ホラー映画『ハロウィン』シリーズとの違いと、検索時の注意点
ひとつだけ注意を。「ハロウィン 映画」で検索すると必ず上位に出てくる『ハロウィン』シリーズは、殺人鬼が登場する完全に大人向けのホラー映画で、家族向けではありません。子どもと見る映画を探しているときは、ここを混同しないよう気をつけてくださいね。
配信サービスで検索するときは、「ハロウィン」だけでなく「ハロウィン 家族」「キッズ」などを添えると、大人向けホラーが混ざりにくくなります。作品ページの年齢区分(G、PG12など)も、選ぶときの手がかりになりますよ。

年齢別・シーン別の選び方|家族で見るなら一番はどれ?
ここまで紹介してきた作品を、選びやすい形に整理しておきますね。迷ったときの手引きとして使ってください。
年齢の目安で分ける、最初の1本の決め方
| 年齢の目安 | まずこの1本 | 次に進むなら |
|---|---|---|
| 2〜3歳 | 『アンパンマンとハロウィーンパーティー』(★1) | 『ミッキーのお化け退治』 |
| 4〜5歳 | 『モンスターズ・インク』(★1) | 『おさるのジョージ おばけ伝説のなぞ』『魔女の宅急便』 |
| 5〜7歳 | 『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』(★2) | 『スヌーピーとかぼちゃ大王』『リメンバー・ミー』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『アダムス・ファミリー』『イカボードとトード氏』 |
| 7〜9歳 | 『キャスパー』(★2) | 『ゾンビーズ』『コラライン』『コープスブライド』『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(後の2本は9歳ごろから) |
| 10歳〜 | 『ホーカス ポーカス』(★2〜3) | 『ホーカス ポーカス2』『ホーンテッドマンション』『パラノーマン』『ゴーストバスターズ』 |
年齢はあくまで目安です。怖がり方には大きな個人差があります。
「ハロウィンの映画はどれがいいですか?」と聞かれたら、当ブログで最初の一本としておすすめしたいのは『モンスターズ・インク』です。怖いものを笑いに変える体験を先に済ませておくと、その後の作品がずっと入りやすくなります。慣れてきたら『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』、小学生になったら『キャスパー』も候補になります。
もうひとつのコツは、上のきょうだいに合わせすぎないこと。8歳の子が平気な作品を、4歳の子が同じ部屋で見ていると、あとから思い出して怖くなることがあります。年齢差のあるきょうだいで見る場合は、怖がりやすい子に合わせると安心です。
夜の団らん・きょうだい一緒・パーティーの日、場面別の選び分け
平日の夜、寝る前の1時間に見たい映画
短編を。『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』のような20分ほどの作品は、寝る時間を崩さずに季節の気分だけ味わえます。長編を途中で切ると「続きが気になる」で余計に眠れなくなりますものね。
休日の昼間、家族でゆっくり見たい映画
小学校中学年以上のお子さんなら、『ホーカス ポーカス』とその続編を続けて。小学校低学年のお子さんなら『キャスパー』を。明るい時間に見ると、同じ作品でも怖さの感じ方が変わります。窓のカーテンを開けたまま見るのが、実は小さなコツです。
前夜祭・パーティーで見たい映画
きょうだいや友だちが集まる日なら、『ゾンビーズ』のようなミュージカル作品が強いです。歌とダンスがあると、子どもたちは画面の前で立ち上がって踊りはじめます。全員が最後まで座って見ることを期待しない。これが集まりの日の正解かもしれません。
ハロウィン当日に見たい映画
10月31日の当日、しっとり終わりたいなら『リメンバー・ミー』を。仮装とお菓子でにぎやかに過ごした一日の最後に、家族を思い出す物語を置く。おばけの季節が、ちょっと違う意味を持って心に残ります。
見ている途中で子どもが「もうやめる」と言ったら、それはそれで大成功です。自分の限界を自分で言えたということですから。来年また出してみましょう。
映画を見終わったあと、「あのおばけどうなったのかな」と話が続くようなら、その季節の楽しみはもう十分に育っています。ハロウィンの雰囲気は、必ずしも怖さから来るものではないのです。かぼちゃの色、月の明るさ、いつもと違う夜。それだけで子どもの気持ちはちゃんと高まります。
いかがでしょうか。怖さの★と年齢の目安を手がかりに、今年の一本を選んでみてくださいね。家族で並んで見た夜のことは、案外ずっと覚えているものですよ。


よくある質問
- ハロウィンに家族で見るならどの映画がおすすめですか?
-
当ブログで最初の一本としておすすめしたいのは『モンスターズ・インク』(怖さ★1・4〜5歳ごろから)です。怖いものを笑いに変える体験を先に済ませておくと、その後の作品にも入りやすくなります。慣れてきたら『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』や『キャスパー』も候補になります。
- ハロウィン映画で怖くない作品にはどんなものがありますか?
-
『モンスターズ・インク』はハロウィンの直接的な描写はないものの個性豊かなモンスターが登場し、怖さは★1で4〜5歳ごろから見られます。『リメンバー・ミー』も骸骨が大量に出てきますがみんな陽気で怖さ★1。ただし「死」が主題なので、7歳ごろからを目安にしています。
- ディズニー系のハロウィン映画にはどんな作品がありますか?
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『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』はストップモーション・アニメーションでハロウィン・タウンが舞台の代表作で、怖さ★2・7歳ごろから見られます。『リメンバー・ミー』はメキシコの死者の日を描いた作品で、骸骨とマリーゴールドの色彩が印象的な怖さ★1の作品です。
- 子どもと見られるアニメやミュージカルのハロウィン映画は何がありますか?
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『アダムス・ファミリー』アニメ版は不気味な館が舞台のコメディ作品で怖さ★1〜2・7歳ごろから、実写ミュージカルの『ゾンビーズ』シリーズはゾンビと人間が同じ高校に通う物語で怖さ★1・8歳ごろから楽しめます。どちらも歌やダンスの要素があり、子どもが親しみやすい内容です。
- ハロウィンの映画『ハロウィン』シリーズは子どもと見ても大丈夫ですか?
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『ハロウィン』シリーズは殺人鬼が登場する完全に大人向けのホラー映画で、家族向けではありません。子どもと見る映画を探すときはこのシリーズと混同しないよう注意し、配信サービスで検索する際は「ハロウィン 家族」「キッズ」などを添えると大人向けホラーが混ざりにくくなります。
- 少し怖いハロウィン映画で子どもと見られるのはどれですか?
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『イカボードとトード氏』は怖さ★2〜3・7歳ごろからで、怖い場面が終盤に集中しているため「あと5分でおしまいだよ」と声をかけながら見られます。『パラノーマン ブライス・ホローの謎』は怖さ★3で10〜11歳ごろからが目安。ゾンビたちの正体がわかる終盤で物語の意味がひっくり返る見どころがあります。
- 子どもがハロウィン映画を怖がったらどうすればいいですか?
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途中で「もうやめる」と言ったら、そこでやめて大丈夫です。怖がるのは珍しいことではなく、無理に最後まで見せる必要はありません。来年また同じ作品を出してみると、1年後にはけろりと最後まで見てしまうこともよくあります。
- ハロウィン当日に見るのにおすすめの映画はありますか?
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10月31日の当日、しっとり終わりたいときは『リメンバー・ミー』がおすすめです。仮装とお菓子でにぎやかに過ごした一日の最後に家族を思い出す物語を置くことで、おばけの季節が少し違う意味を持って心に残ります。





