本文へ

こどもの日に親子で読みたいおすすめ絵本8選〈こいのぼりと端午の節句〉

年齢で選ぶ・場面で選ぶ

記事内には商品紹介を含むリンクがあります。ご購入により当サイトに収益が発生することがあります。
こどもの日に親子で絵本を読む様子とこいのぼり飾りのあるリビング風景

5月の空を泳ぐこいのぼりを見上げながら、「あれ、なあに?」と子どもに聞かれて、どう答えたらいいか迷ったこと、ありませんか。

わたしも、近所の家に飾られたこいのぼりを指さした子どもに「なんであのお魚さん、空にいるの?」と聞かれたとき、しどろもどろになったことがあります。こいのぼりや端午の節句について、じつはきちんと知らなかったんだなぁと、そのとき初めて気がつきました。

そんなとき、絵本がとても助けてくれました。親子で一緒にページをめくりながら、こいのぼりの由来や5月5日の意味を知るうちに、「なんとなくの休日」が「特別な一日」に変わっていったのです。

5月5日は、成長を祝い、幸せを願う日本の大切な行事。でも、由来や意味を知らないまま過ごしてしまうのは、すこしもったいない気がします。

この記事では、こどもの日にぴったりな絵本を年齢別に8冊ご紹介します。1〜2歳の小さなお子さまから、5歳以上のしっかり聞けるお子さままで、それぞれの成長に合わせて選べるようにまとめました。こいのぼりや端午の節句の由来がわかる作品もありますので、親子で読み聞かせをしながら、日本の伝統を身近に感じてもらえたらうれしいです。絵本選びの参考になる情報も織り交ぜていますので、お子さまにぴったりの一冊が見つかるといいなと思います。

また、こどもの日の由来と過ごし方もあわせてご覧ください。

こどもの日に絵本を読む意味⁠〜親子で伝統行事を楽しむきっかけに⁠〜

こどもの日に絵本で伝統行事を学ぶ親子の読み聞かせ風景と兜飾り
絵本を通じてこどもの日の意味を学ぶことで、日本の伝統行事が子どもにとって身近で特別なものになります。親子の絆を深める大切な時間です。

5月5日は子どもの成長を祝う日本の大切な行事

5月5日のこどもの日は、もともと「端午の節句」と呼ばれる、子どもの健やかな成長を願う伝統行事です。この日には、こいのぼりを空に泳がせたり、柏餅やちまきを食べたり、菖蒲湯に入ったりする習慣が昔から続いています。

でも、ふと気づくと「なぜこいのぼりなんだろう」「どうして柏餅を食べるんだろう」と、由来をちゃんと説明できないことって、ありますよね。わたしも子どもに聞かれて初めて、自分がちゃんと知らなかったことに気づきました。

そんなとき、絵本が親子をつないでくれるんです。読み聞かせをしながら、こどもの日の意味や由来を一緒に知っていくうちに、行事がぐっと身近なものになります。お子さまも、ただ「お休みの日」ではなく「自分のための特別な日」だと感じられるようになるのです。

絵本のいいところは、むずかしい説明をしなくても、絵と物語を通じて自然に伝わることです。小さなお子さまでも、色鮮やかなこいのぼりや楽しそうな登場人物たちを見ているうちに、「ぼくも大きくなりたいな」「わたしも空を泳ぎたいな」と、気持ちが動いていきます。そんな風に、お子さまなりの楽しみ方で行事に触れられるのが、絵本のすてきなところなのです。

絵本で由来を知ると、こいのぼりがもっと特別になる

絵本で一度読んだだけなのに、「こいのぼりはね、コイさんが滝を登って龍になるお話なんだよ」と、子どもが自分なりの言葉で説明しようとする姿を見ると、ジーンとしてしまいます。

こいのぼりや端午の節句の由来を知ると、空を泳ぐ鯉の姿が、ただのかざりではなく「子どもの成長を願うメッセージ」として見えてくるのです。親としても、「こんな意味があったんだ」「昔の人もおなじ気持ちだったんだな」と感じられて、こどもの日がもっと特別な一日になります。

競うようにたくさんの家のポールにこいのぼりが泳いでいたころの風景を、わたしもよく覚えています。街のあちこちにポールが立って、何匹ものこいのぼりがひらひらと泳いでいたあの光景。今はベランダ用のこいのぼりや室内に飾る小さなものも増えて、かたちは変わったけれど、親が子どもの成長を願う気持ちは変わりません。絵本を通じて、その思いをお子さまに伝えられたら、きっと心に残る時間になると思います。

【年齢別】こどもの日におすすめの絵本8選

1⁠〜2歳向け:こいのぼりの色や動きを体で感じる絵本

1歳から2歳のお子さまには、色鮮やかな絵とリズムのある言葉で楽しめる絵本がぴったりです。このころのお子さまは、ストーリーを理解するというよりも、絵をじっと見つめたり、声に出して言葉をまねしたりすることで、絵本の世界に入っていきます。読み聞かせのときには、指さしをしながら「これ、こいのぼりだね」「おおきいね」と語りかけてあげると、興味がどんどん広がっていきます。

この年齢のお子さまには、こどもの日の由来を詳しく説明するよりも、「こいのぼりって楽しいね」「きれいだね」という感覚を大切にしてあげるといいなと思います。それだけで十分なのだと、いまは感じています。


① こいのぼりくんのさんぽ

文 すとうあさえ/絵 たかおゆうこ|ほるぷ出版|対象:1〜2歳〜

すとうあさえ・すとう, あさえ, 1953-,高尾, 裕子,すとうあさえ ぶん,たかおゆうこ え
こどもの日の行事を親子で楽しみたいときに手に取りたい絵本です。「こいのぼりくんのさんぽ」とともに、こいのぼりに親しみながら季節の行事を知るきっかけになり、読み聞かせの時間にも取り入れやすい一冊です。
¥1,155参考価格2026/10/15時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

こいのぼりくんが、青い空をのんびりとお散歩しています。するとねこちゃんに呼ばれて、一緒にさんぽへ。ゆったりとしたリズムで、空の青さがやさしく伝わってくる絵本です。「はじめての行事えほん」シリーズの一冊として、端午の節句にはじめて触れるお子さまへの入り口にぴったりです。

むずかしいことは何もなく、ただただ空の気もちよさが伝わってくる。読みながら、お子さまと一緒に「こいのぼりって、きもちよさそうだね」とつぶやきたくなるような一冊です。

「こいのぼりって何?」という問いの前に、「こいのぼりって、なんだかいいね」という感覚をからだで覚えてもらえたら。それだけで十分なのだと、わたしは思います。


② とべとべこいのぼり!

作 きむらゆういち/絵 ながはまひろし|教育画劇|対象:1歳〜

木村裕一・木村, 裕一,長浜, 宏,きむらゆういち作 ; ながはまひろし絵
こいのぼりに親しみたい小さな子との読み聞かせに向く、12か月のしかけえほんです。しかけを楽しみながら季節の行事に触れられ、親子でページを開く時間のきっかけになります。
¥858参考価格2026/10/15時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

小さなこいのぼりを最初は嫌がっていたちゅーたん。でも、みんなで力を合わせて大きなこいのぼりができあがると、型ぬきのしかけで海、山、湖、町へと壮大な空の旅がはじまります。こどもの日やこいのぼりの作り方まで紹介されていて、読んだあとに「作ってみよう!」という気持ちにもなれる一冊です。

しかけをめくるたびに、こどもの目がきらりとする。何度もせがまれて、気づいたら歌まで覚えてしまっていた、という声をよく聞きます。歌と連動したしかけが、読み終えたあとも記憶に残るのかもしれません。

「また読んで!」とせがまれる絵本は、親としてすこし大変でもあるけれど、それだけ心に刺さっているということなのだと思います。そのドキドキとわくわくを、一緒に味わってみてください。


3⁠〜4歳向け:端午の節句の由来がやさしくわかる作品

3歳から4歳になると、少しずつ物語を追えるようになり、「どうして?」「なんで?」という疑問も増えてきます。このころのお子さまには、端午の節句やこいのぼりの由来をやさしく教えてくれる絵本がぴったりです。

3歳のころはまだ「きれいだね」と眺めるだけだったのに、4歳になると「なんで?」「どうして?」と意味を知りたがるようになる。その変化そのものが、成長のしるしなのだと思います。物語を通じて自分の成長と重ねて考えられるようになるのが、この年齢のすてきなところです。


③ こいのぼり ぐんぐん こどもの日!

作 ますだゆうこ/絵 たちもとみちこ|文溪堂|対象:3歳〜

ますだ ゆうこ・増田, 裕子, 1961-,たちもと, みちこ,ますだゆうこ 作,たちもとみちこ 絵
こどもの日を前に、季節の行事に親子で親しみたいときに選びやすい絵本です。「こいのぼりぐんぐんこどもの日!」という題名が行事への期待を誘い、子どもと一緒に本を開くきっかけになります。
¥1,540参考価格2026/10/15時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

病気がちのたつやが、こいのぼりのアオくんの背中に乗って空を泳ぎ、山中の大きな滝壺へ。「鯉の滝登り伝説」にちなんだ物語に、柏もち・ショウブ・ヨモギの意味など端午の節句の由来が、自然な流れで盛り込まれています。豆知識コーナーは全漢字ふりがな付きで、親子で一緒に学べるのもうれしいところです。

読み聞かせをしていると、たつやくんがアオくんを一生懸命に応援する場面で、こどもがすこしきゅっと真剣な顔になる。そんな瞬間を想像すると、なんだかジーンとしてしまいます。物語のなかで自然に「思いやり」に触れられるのが、この絵本のすてきなところです。

行事の由来を説明する絵本は、ともすれば説明っぽくなりがち。でもこの本は物語としておもしろく、読み終えたあとに「こいのぼりって、こういうことだったんだ」と親子で腑に落ちる。そんなバランスの良さが魅力です。


④ とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり

作・絵 石井聖岳|講談社|対象:3歳〜

石井 聖岳・石井, 聖岳, 1976-,石井聖岳 作
こどもと季節の絵本を楽しみたい家庭に。とらのこさんきょうだいが登場し、「こいのぼり」を題材にしたかえうたを楽しめる一冊です。歌を口ずさみながらページをめくれば、こどもの日を迎える時間がいっそう親しみやすくなります。
¥1,650参考価格2026/10/15時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

童謡「こいのぼり」の替え歌を、とらのこ三兄弟が次々に歌います。「♪やねよ〜り〜たか〜いこいの〜ぼ〜り〜」が、読み進めるうちにどんどんおかしな歌詞に変わっていくのです。巻末には端午の節句の由来解説もついています。

読んでいると、おとなも思わず笑ってしまうのだとか。何度読んでも笑えて、気づいたらこどもが全部暗記していた、という話もよく聞きます。歌になっているぶん、耳に残るのかもしれません。

読み聞かせのあと、親子で自分だけの替え歌を作ってみるのも、きっとたのしい時間になるはずです。うまくできなくても、それがまたおかしくて笑える。こどもの日の夜を、笑い声でしめくくれる一冊です。


⑤ げんきにおよげ こいのぼり

作 今関信子/絵 福田岩緒|教育画劇|対象:2〜4歳〜

今関信子・今関, 信子, 1942-,福田, 岩緒, 1950-,今関信子 作,福田岩緒 絵
こいのぼりや行事の由来に親しみたい子どもと読む絵本。『げんきにおよげこいのぼり』は、行事の由来を知るきっかけになります。季節の読み聞かせに取り入れて、家族で行事について話す時間を作れます。
¥1,320参考価格2026/10/15時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

こいのぼりはなぜ空を泳ぐのか。この絵本はそのはじまりを、物語として教えてくれます。侍の旗のぼりをヒントに、町人のために縁起のいい鯉のぼりが作られていった、その時代背景がやさしく描かれています。

おとなが読んでも「ああ、そうだったのか」とハッとさせられる内容なのだそうで、こいのぼりの由来をちゃんと知らなかった親御さんにも好評のようです。読んでいるうちに、冒頭の歌がすんなり頭に入ってくるのも、この絵本のたのしいところです。

由来を知ると、こいのぼりを見上げる気持ちがすこし変わります。「こんな歴史があったんだ」と感じながら、一緒に5月の空を見上げてみてください。


5歳以上向け:日本の伝統を深く知る一冊

5歳を過ぎると、もっと深い内容の絵本も楽しめるようになります。昔話の語り口で、端午の節句の歴史や意味をしっかり伝えてくれる作品は、小学生になっても読み返したくなる一冊になります。

日本の伝統を知ることで、子ども自身が「自分は日本に生まれたんだ」「昔の人もこうやって子どもの成長を願ってくれていたんだ」と感じるきっかけになるのです。わたし自身、こうした絵本を読むと、「ちゃんと伝えたいな」という気持ちが強くなります。また、こいのぼりだけでなく、ショウブや兜、柏餅といった端午の節句に関わるさまざまな要素が紹介されている絵本もあります。行事全体を理解できるので、幼稚園や保育園での学びとも結びついて、お子さまにとって身近な知識になっていきます。


⑥ きんたろう

作・絵 いもとようこ|岩崎書店|対象:2〜4歳〜

杉山 亮
昔話に親しみたい子どもとの読み聞かせに向く絵本です。『きんたろう』を親子で読み進めながら、日本の名作おはなしに触れる時間を作れます。寝る前や休日のひとときに、物語を囲む一冊として選びやすいでしょう。
¥1,100参考価格2026/10/15時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

足柄山のやさしく力持ちな金太郎が、動物たちと相撲をとり、力比べをして暮らします。いもとようこさんのやわらかな絵が、金太郎ののびのびとしたたくましさを、温かく包み込んでいます。「はじめてのめいさくえほん」シリーズの一冊で、はじめて昔話に触れるお子さまにもぴったりです。

昔話には怖いお話や複雑なお話も多いなかで、金太郎はとにかく元気で、動物たちとのびのびと遊んでいる。その単純明快さが、小さなお子さまにはかえって心地よく映るようです。読んだあとに「ぼくもつよくなりたい」と言ったり、好きな動物の名前を嬉しそうに指さしたり。そんな素直な反応が多いのだとか。

こどもの日に、「大きく、やさしく、たくましく育ってほしい」という気持ちを込めて読んであげたい一冊です。


⑦ ももたろう

文 松居直/絵 赤羽末吉|福音館書店|対象:5・6歳〜

松居直・福音館書店
¥1,430楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

川上から流れてきた桃から生まれた桃太郎が、すくすく育って鬼が島へ。犬・猿・キジを家来に鬼を退治する、桃太郎絵本の決定版です。1965年の刊行から今も読み継がれ、絵本ナビの評価は4.8(107件)。赤羽末吉の雄大で力強い絵が、物語の迫力をそのまま伝えてくれます。

松居直さんの語りは、声に出して読むほどにリズムが気持ちよくなります。何度読んでも絵の細部に新しい発見があって、親も子も飽きない。長く読み継がれてきた理由が、ページをめくるたびに実感できます。

昔話らしい昔話を、ちゃんと声に出して読んであげる。こどもの日のそんな時間が、ずっと記憶に残るような気がします。


⑧ くわずにょうぼう

再話 稲田和子/画 赤羽末吉|福音館書店|対象:幼児後半〜

稲田和子
日本の昔話に親しみたい子どもとの読み聞かせに向く絵本です。『くわずにょうぼう』の不思議な物語を、こどものとも絵本で楽しめます。親子で物語の展開を追いながら、昔話の世界に触れる時間を過ごせます。
¥1,320参考価格2026/10/15時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

飯を食わない美しい女房の正体は、頭の頂に大きな口を持つ鬼婆でした。男はショウブとヨモギの力で、なんとか難を逃れます。端午の節句に菖蒲湯に入る由来を、スリリングな物語で伝えてくれる一冊です。

赤羽末吉の絵は、こわい。そのこわさが、こどものこころにしっかりと焼きつく。怖がって顔を伏せながら、でもまた「続きは?」とせがむ。そんな反応が多いようで、怖くて忘れられない絵本というのも、また一つの価値だとわたしは思います。

菖蒲湯に入る由来が昔話として語られているので、5月5日に菖蒲湯を体験しながら「なんでしょうぶを入れるの?」と聞かれたときに、この絵本のことを話してあげると、子どもの目がぱっと輝くかもしれません。少し怖いけれど、だからこそ心に残る、そんな一冊です。


こいのぼりと端午の節句の由来を親子で学ぼう

こいのぼりを眺めながら端午の節句の由来を学ぶ親子の姿と5月の風景
なぜこいのぼりを飾るのか、端午の節句の由来を絵本で学ぶことで、5月5日がもっと意味深い行事になります。親子で歴史を共有する貴重な時間です。

なぜこいのぼりを飾るの?子どもに伝えたい理由

こいのぼりを見るたびに、「なんでお空にいるの?」と聞かれること、ありますよね。わたしも最初は答えられなくて、あとで調べてみたことがあります。

こいのぼりは、中国の古い言い伝えがもとになっています。その昔、黄河という大きな川に「龍門」と呼ばれる激しい滝がありました。この滝を登りきったコイだけが、龍になれるという伝説があったのです。コイは力強く、どんな流れにも負けずに泳ぎ続ける魚として知られていました。

日本では、この言い伝えにならって、子どもが健やかに、たくましく育ってほしいという願いを込めて、こいのぼりを飾るようになったのだそうです。空高く泳ぐこいのぼりの姿は、子どもが困難に負けずに成長していく姿を表しているんですね。

「こいのぼりはね、とっても強い魚さんなんだよ。滝を登って龍になれるくらい、頑張り屋さんなの」と話すと、目をキラキラさせて「わたしも頑張る!」と言ってくれた子どものことを、思い出します。こどもの日の由来を知ると、こいのぼりを見上げる気持ちが変わります。

また、こいのぼりには色によって意味があります。いちばん上の黒い鯉は「真鯉(まごい)」といって、お父さんを表しています。その下の赤い鯉は「緋鯉(ひごい)」で、お母さん。そして青や緑の鯉は子どもたちを表しているのだとか。家族みんなで空を泳いでいる姿なんですね。

こうした意味を知ったうえで、もう一度こいのぼりを見ると、ただの飾りではなく、家族の願いがこもった大切なものに見えてきます。絵本を読みながら、こんなお話をお子さまに伝えてみると、きっと心に残る時間になると思います。

5月5日が「端午の節句」になった歴史

5月5日のこどもの日は、もともと「端午の節句」と呼ばれていました。「端午」とは、もともと月の初めの午(うま)の日を意味する言葉でしたが、いつしか5月5日を指すようになったといわれています。

平安時代には、この日にショウブを飾ったり、菖蒲湯に入ったりする習慣がありました。ショウブは香りが強く、邪気を払うと信じられていたのです。また、「ショウブ」という音が「尚武(しょうぶ)」、つまり武道を重んじる意味と重なることから、武士の時代には男の子の成長を祝う行事として定着していきました。

江戸時代になると、武家では男の子が生まれると、家の前に兜や鎧を飾り、こいのぼりを立てて祝うようになりました。これが次第に庶民にも広がり、今のこどもの日のかたちになっていったのです。

戦後、1948年に「こどもの日」として国民の祝日に制定されました。このとき、男の子だけでなく「すべての子どもの幸せを願う日」という意味が込められたのだそうです。ですから、今のこどもの日は男女を問わず、みんなで子どもの成長を祝う日なんですね。

雛祭りが女の子の節句、端午の節句が男の子の節句と昔は分かれていましたが、今では家族みんなで一緒にお祝いする日として親しまれています。こうした歴史を知ると、行事の意味がもっと深く感じられます。

絵本を通じて子どもと一緒に行事を楽しむコツ

絵本の読み聞かせ後に折り紙や絵を描いて行事を楽しむ親子の創作活動
絵本を読んだあとに折り紙やお絵かきで創作すると、こどもの日がより思い出深い行事に。子どもの成長を感じる特別な一冊を毎年読み返す習慣もおすすめです。

読み聞かせのあとに折り紙やお絵かきで思い出づくり

絵本を読んだあと、「楽しかったね」で終わらせてしまうのは、すこしもったいない気がします。せっかくお子さまの心が動いているときに、その気持ちをかたちにしてあげると、もっと記憶に残る体験になるのです。

わたしがよくやるのは、読み聞かせのあとに折り紙でこいのぼりを作ること。色とりどりの折り紙で、大きな鯉や小さな鯉をいくつも作って、壁に飾ったり、ひもでつなげて泳がせたりします。お子さまが自分で折れなくても、色を選んだり、目やうろこをクレヨンで描いたりするだけで、立派な作品になります。

お絵かきもおすすめです。絵本に出てきたこいのぼりをまねして描いてみたり、自分だけのオリジナルのこいのぼりを想像して描いてみたり。「どんな色にする?」「何匹泳いでる?」と声をかけてあげると、お子さまの想像力がどんどん広がっていきます。

こうした手作りの時間は、親子の会話が生まれる大切な時間でもあります。作りながら「こいのぼりって、どうして空を泳ぐんだっけ?」と聞いてみると、お子さまが絵本の内容を思い出しながら、自分なりの言葉で話してくれます。そのやりとりそのものが、学びにつながっていくのです。

毎年読み返すことで、成長を感じる特別な一冊に

こどもの日の絵本は、一度読んだら終わりではなく、毎年5月になったら読み返してほしい一冊です。同じ絵本を毎年読むことで、お子さまの成長を感じられる瞬間がたくさんあります。

去年は「こいのぼりってなあに?」と聞いていたのに、今年は「こいのぼりは滝を登るんだよね」と自分から教えてくれる。去年は絵をじっと見ているだけだったのに、今年は文章を一緒に読んでくれる。そんな小さな変化が、親にとってはとても嬉しいものです。

毎年同じ絵本を読むことで、季節の行事が「特別な時間」として記憶に刻まれていきます。こどもの日が近づくたびに、あの絵本を読んだこと、折り紙を作ったこと、こいのぼりを見上げたことが思い出として積み重なっていくのです。

そして、お子さまが大きくなったとき、「あの絵本、また読みたいな」と言ってくれたら、それはもう家族の宝物になっているはずです。こどもの日という行事を通じて、親子で共有した時間や気持ちが、一冊の絵本の中にずっと残り続けるのです。

【特別なこどもの日に】お子さまが主人公になる”さがし絵本”

こどもの日は、お子さまの成長を祝う特別な日。そんな日に、お子さまが主人公として絵本の中で冒険する体験はいかがでしょうか。

「さがして!みつけて!ふしぎなせかいりょこう」は、お子さまの名前や誕生日、髪型、髪色、肌の色を反映し、物語の主人公として絵本の中に登場します。さらに、ご家族やきょうだい、祖父母、ペットまで登場可能。世界に一冊だけの、パーソナライズされたさがし絵本です。

空に浮かぶ島や海の王国、恐竜の谷など、ワクワクする世界を旅しながら、ページをめくるたびに「見つける喜び」と「自分が主人公になる特別感」が広がります。何度読んでも新しい発見があり、想像力や観察力、集中力を育む知育要素も自然に取り入れられています。

創業70年以上の印刷会社による高品質な製本と印刷で、読み終えても記念品として長く残せるアルバム品質。こどもの日のプレゼントとして、お子さまの成長を祝う一冊になるかもしれません。

今年のこどもの日には、ぜひお子さまと一緒に絵本を読んでみてください。こいのぼりの由来や端午の節句の意味を知ることで、空を泳ぐ鯉の姿がもっと特別に見えてくるはずです。そして、読み終えたあとには折り紙やお絵かきで、親子の楽しい時間を過ごしてみてくださいね。

毎年読み返すうちに、お子さまの成長を感じられる一冊になりますように。

よくある質問

こどもの日の絵本は何歳から読み始めるのがよいですか?

1歳から楽しめる絵本があります。1〜2歳は色鮮やかな絵とリズムのある言葉を楽しむものから始め、3〜4歳になると端午の節句の由来をやさしく教えてくれる作品が理解できるようになります。5歳以上は伝統をより深く知る一冊も楽しめます。まずは「こいのぼりって楽しいね」という感覚から始めれば十分です。

こいのぼりはなぜ空を泳ぐのですか?

中国の古い言い伝えで、黄河の激しい滝を登りきったコイだけが龍になれるという伝説があります。日本ではこれにならって「困難に負けず元気に育ってほしい」という願いを込めてこいのぼりを飾るようになりました。黒はお父さん、赤はお母さん、青や緑は子どもを表し、家族みんなで空を泳いでいる姿です。

こどもの日に絵本を贈るなら、わが子の名前が入った世界にひとつの絵本もぜひ候補に入れてみてください。既製品にはない、特別な驚きと喜びを生む一冊になります。

投稿者アバター
Jun Iizuka 常務取締役・営業企画本部長
有限会社飯塚印刷 常務取締役・営業企画本部長(創業1955年)|パーソナライズ絵本「MY STELLA」創業者|印刷・製本とブランディング20年以上の実績|静岡青年会議所 理事長(2019年)|テレビ静岡番組審議委員(2020年)|英国Vidal Sassoon Academyで美容と感性を学ぶ|フィンランド・エストニア訪問で北欧教育に感銘|子どもの自己肯定感を育むパーソナライズ絵本づくりを実践
PR
Promo graphic inviting followers to @yey_mystella on Instagram, showing a mother and child reading and a collage of kids' books with a pastel floral background.マイステラ公式Instagram|日々の絵本と子育てのヒント
A smiling child holds a colorful illustrated book; yellow gift boxes and a round photo of a family appear on the right, promoting a picture-book gift card set.マイステラのギフトカード|名前入り絵本を贈れるギフト券

この記事は参考になりましたか?

この記事のタグ

4〜6歳こどもの日季節の絵本年齢別おすすめ行事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
出産祝いに人気の名前入り絵本。主人公の名前・髪の色・肌の色をお子さまに合わせて作れるマイステラのオリジナル絵本Promo graphic inviting followers to @yey_mystella on Instagram, showing a mother and child reading and a collage of kids' books with a pastel floral background.A smiling child holds a colorful illustrated book; yellow gift boxes and a round photo of a family appear on the right, promoting a picture-book gift card set.自分も家族も登場するオーダーメイド絵本。お子さまの名前・性別・見た目に合わせて作れるマイステラのバースデーギフト絵本

カテゴリから記事を探す

CATEGORY