バレンタインの季節にチョコレート絵本を手に取る理由は、人それぞれです。
読み聞かせイベントに使いたい。バレンタインのプレゼントに絵本を添えたい。チョコレートが大好きな子どもに、この時期にぴったりの本を渡したい。あるいは、チョコレートの名作児童書に触れるきっかけにしたい。
このページでは、バレンタインとチョコレートに関連する絵本・児童書を、目的別に分けてご紹介します。物語系やレシピ系で紹介した作品のなかにもバレンタイン向きの本はたくさんありますので、最後にそちらへの導線もまとめました。
バレンタインの絵本選びは「目的」で決まる
バレンタイン×チョコレート絵本には、大きく3つの使い方があります。
バレンタインの気持ちを伝える絵本。 「好き」や「ありがとう」を絵本に託して贈る。バレンタインそのものがテーマの作品です。
チョコレートの名作を楽しむ児童書。 チョコレート工場、チョコレートの城、チョコレートの冒険。バレンタインの季節だからこそ手に取りたい、世代を超えて読み継がれる名作たちです。
チョコレートの世界を「体験」するしかけ絵本。 飛び出すしかけや、さがし絵で遊ぶ。読むだけでなく、手を動かして楽しめるタイプです。
バレンタインの気持ちを伝えるチョコレート絵本(2作品)
「好き」「ありがとう」を絵本に託して贈りたいとき。バレンタインそのものがテーマの作品です。
「くまふうふのバレンタイン」|作:イヴ・バンティング 絵:ジャン・ブレット 訳:とくまる ようこ|バレンタインの定番絵本
出版社:新世研 / 初版発行日:2000年2月 / ISBN:9784880120546
くまの夫婦が贈り合う、心温まるバレンタインの物語。
私が子供の頃大好きだった絵本。くまの夫婦の姿が父と母にそっくりで、心が暖かくなったのをよく覚えています。今、本屋さんで購入するのは難しいかもしれません。くまの夫婦がバレンタインデーにお互いへの贈り物を準備する、そんな優しい優しい絵本です。ジャン・ブレットの精緻で美しいイラストが、バレンタインの温かい雰囲気を見事に表現しています。チョコレートそのものが主題ではありませんが、バレンタインの愛と感謝を伝える定番の一冊として、2月の読み聞かせで人気です。
「ようかいむらのだいすきバレンタイン」|作・絵:たかい よしかず|ようかいむらシリーズ
出版社:国土社 / 初版発行日:2024年1月12日 / ISBN:9784337026216
ようかいたちのバレンタインはどんなお祭り?
人気の「ようかいむら」シリーズのバレンタイン編。ようかいたちがバレンタインをお祝いする、ユーモアたっぷりの絵本です。たかいよしかずさんの明るく楽しいイラストで、バレンタインの楽しさが伝わります。チョコレートも登場し、2月の季節の絵本として読み聞かせにおすすめです。
チョコレートの名作児童書(4作品)
チョコレートが舞台の冒険物語。世代を超えて読み継がれる名作は、バレンタインの季節にこそ手に取りたい一冊です。
「かいけつゾロリのチョコレートじょう」|作・絵:原 ゆたか|かいけつゾロリシリーズ(6)
出版社:ポプラ社 / 初版発行日:1990年2月 / ISBN:9784591030288
ゾロリがチョコレートの城に挑む! 大人気シリーズ。
大人気「かいけつゾロリ」シリーズの第6弾。ゾロリがチョコレートのお城に挑む冒険物語で、笑いと驚きが満載です。原ゆたかさんのお馴染みの細かいイラストと伏線が詰まった展開で、子どもたちが夢中になる一冊。シリーズの中でも特に人気の高いエピソードです。
「新・名作の愛蔵版 チョコレート戦争」|作:大石 真 絵:北田卓史|不朽の名作児童文学
出版社:理論社 / 初版発行日:1999年2月 / ISBN:9784652005026
子どもたちが洋菓子店に立ち向かう、不朽の名作。
大石真による不朽の名作児童文学の愛蔵版。金泉堂という洋菓子店のショーウィンドーが割られ、無実の子どもたちが疑われるところから物語が始まります。チョコレートの城を舞台に、子どもたちが真実を求めて奮闘する姿を描いた名作で、世代を超えて読み継がれています。
「ひみつのたからチョコラーテ」|作:平山暉彦|チョコレートの歴史冒険物語
出版社:福音館書店 / 初版発行日:2012年6月20日 / ISBN:9784834027341
チョコレートの秘密を求める、歴史冒険ファンタジー。
チョコレートにまつわる歴史と冒険が融合した、読み応えのある児童書です。平山暉彦さんの精緻なイラストとともに、チョコレートの「秘密の宝」を求める冒険物語が展開されます。物語を楽しみながら、チョコレートの歴史や文化についても自然と学べる、知識と物語が見事に融合した作品です。
「チョコレート工場のひみつ」|作:ロアルド・ダール 絵:クェンティン・ブレイク 訳:すぎもと えみ|ダールの名作をしかけ絵本で
出版社:大日本絵画 / 初版発行日:2011年 / ISBN:9784499283793
ロアルド・ダールの名作が、しかけ絵本になって登場!
ロアルド・ダールの世界的名作・金字塔といっても過言ではないと思います。あの『チャーリーとチョコレート工場』の世界を、しかけ絵本として楽しめる一冊です。クェンティン・ブレイクのお馴染みのイラストが、ポップアップやしかけで立体的に飛び出します。原作ファンはもちろん、初めてダールの世界に触れる子どもにも感動を届けてくれます。
チョコレートの世界を「体験」するしかけ・さがし絵本(1作品)
読むだけじゃなく、手を動かして遊べる。チョコレートの世界に入り込むタイプです。
「チャーリーとチョコレート工場 さがし絵ブック」|作・原作:ロアルド・ダール|さがし絵で楽しむダールの世界
出版社:文溪堂 / 初版発行日:2024年3月15日 / ISBN:9784799905203
チョコレート工場の中を「さがし絵」で探検しよう!
ロアルド・ダールの名作『チャーリーとチョコレート工場』の世界を、さがし絵(ウォーリーを探せ形式)で楽しめる絵本です。チョコレート工場の細部まで描き込まれたイラストの中から、指定されたものを探す遊びが楽しめます。原作を知らなくても楽しめ、知っていればさらに楽しい一冊です。
バレンタインのチョコレート絵本選び|年齢別のポイント
バレンタインにチョコレート絵本を選ぶとき、年齢で迷うことがあります。目安をまとめました。
0〜3歳には、バレンタインのテーマよりもチョコレートのビジュアルで選ぶのがおすすめ。物語系の『チョコレートパン』や『チョコちゃん』は、季節を問わず楽しめますが、バレンタイン時期の読み聞かせにもぴったりです。
4〜5歳なら、バレンタインの雰囲気が伝わる本が楽しめます。『ようかいむらのだいすきバレンタイン』の明るさ、『チョコだるま』のユーモア、『チョコレータひめ』のチョコレート愛——どれもこの年齢の子どもが笑顔になる作品です。
小学生には、児童書の出番です。低学年なら『かいけつゾロリのチョコレートじょう』。中学年以上なら『チョコレート戦争』や『ひみつのたからチョコラーテ』で、チョコレートをテーマにした本格的な冒険を。『チョコレート工場のひみつ』のしかけ絵本は、ダールの世界への入口として全年齢に喜ばれます。
▶ 年齢ごとのおすすめをもっと詳しく見たい方は【年齢別チョコレート絵本おすすめガイド】へ
バレンタインの読み聞かせに使いたいチョコレート絵本
バレンタインの読み聞かせイベントや、家庭での読み聞かせに。このページで紹介した7作品のほかにも、物語系やレシピ系のなかにバレンタイン向きの作品がたくさんあります。
物語系でバレンタインに使いやすい本: 『チョコレートパン』は年齢を問わず使える万能選手。『チョコだるま』はバレンタインシーズンにぴったりの設定。『チョコレータひめ』はチョコレート愛がテーマど真ん中。『チョコレートの妖精』は大人にもウケます。
レシピ系でバレンタイン前に読みたい本: 『ルルとララのチョコレート』は「チョコレート・デイ」がテーマ。『ぐるぐるガトーショコラ』や『スヌーピーのお菓子絵本』は、読んだあとに「作りたい!」につながります。
▶ 物語系のチョコレート絵本 → 【物語で楽しむチョコレート絵本】 ▶ レシピ・作る体験のチョコレート絵本 → 【作って楽しむチョコレート絵本】
バレンタインのプレゼントにチョコレート絵本を添える
チョコレートと一緒に絵本を贈る。それだけで、バレンタインのプレゼントが「食べて終わり」ではなくなります。
子どもへのプレゼントなら、年齢に合ったチョコレート絵本を一冊。お菓子は食べたらなくなるけれど、絵本はずっと残ります。
大人へのプレゼントなら、『チョコレート屋のねこ』や『チョコレートの妖精』、『ひと粒のチョコレートに』がおすすめ。大人が読んでもうっとりする美しさがあります。
親子へのプレゼントなら、レシピ付き絵本がぴったり。絵本を読んで、一緒にチョコレートを作る。その時間ごと贈ることができます。
他のジャンルのチョコレート絵本も
バレンタインの時期に読みたいチョコレート絵本は、このページで紹介した7作品だけではありません。物語系、学習系、レシピ系——それぞれのジャンルに、バレンタインにふさわしい作品があります。
▶ チョコレート絵本の全体ガイドに戻る → 【チョコレート絵本のカタログ】 ▶ 物語で楽しむチョコレート絵本 → 【物語で楽しむチョコレート絵本】 ▶ 学びの世界が広がるチョコレート絵本 → 【学習・知識のチョコレート絵本】 ▶ つくる体験のチョコレート絵本 → 【作って楽しむチョコレート絵本】


バレンタインの先にある、「自分だけの物語」
バレンタインは、大切な人に気持ちを届ける日です。
チョコレートと一緒に絵本を渡す。読み聞かせの時間を一緒に過ごす。それだけで、バレンタインの記憶は「もらった」から「一緒に体験した」に変わります。
もしその体験の先に、自分の名前が入った世界にたった一冊だけの絵本があったら——。名前も家族もペットも登場する物語を手にした瞬間、「特別な日の特別な贈り物」になります。
バレンタインのチョコレートは食べたらなくなる。でも、物語はずっと残ります。


