絵本を読み終わったあと、「ねえ、これ作ろうよ!」と言われたことはありませんか。
レシピ付きのチョコレート絵本は、読む体験がそのまま「作る体験」につながる特別なジャンルです。物語を楽しんだあとにエプロンを出す。材料を並べる。一緒に混ぜる。その時間ごと、チョコレート絵本の体験になります。
このページでは、チョコレートを使ったお菓子作りが楽しめるレシピ付き絵本6作品すべてをご紹介します。
レシピ付きチョコレート絵本は「作りやすさ」で選ぶ
同じレシピ付き絵本でも、実際に作りやすいかどうかには差があります。
物語を楽しみながらレシピも学べる本。 お話の流れのなかにレシピが組み込まれていて、読み終わったあとに自然と「作りたい」気持ちが湧いてくるタイプです。
レシピそのものが主役の本。 お菓子作りの工程を楽しいリズムやイラストで見せてくれる。「読む」と「作る」が一体になっています。
キャラクターと一緒に作る本。 子どもが大好きなキャラクターが登場し、一緒にお菓子を作る感覚で楽しめる。お菓子作りへのハードルが下がります。
物語を楽しみながらレシピも学べるチョコレート絵本(2作品)
お話のなかにレシピが自然と溶け込んでいる。読み終わったあとに「作ろう!」が生まれるタイプです。
「ルルとララのチョコレート」|作・絵:あんびる やすこ|ルルとララのおかしやさんシリーズ(5)
出版社:岩崎書店 / 初版発行日:2007年2月28日 / ISBN:9784265062676
チョコレート・デイに届けたい、気持ちのこもったチョコレート。
人気シリーズ「ルルとララのおかしやさん」の第5巻。明日は自分の気持ちをチョコレートに託してだれかに送る「チョコレート・デイ」です。うさぎのミリーも、ティッピのためにすてきなチョコレートをルルとララに教えてもらいます。かわいいイラストとともに、実際に作れるチョコレートレシピも紹介されています。
「Hot chocolate for you モカとつくるホットチョコレート」|著者:刀根 里衣|美しい絵のホットチョコレート絵本
出版社:NHK出版 / 初版発行日:2017年11月10日(新装版:2022年11月10日) / ISBN:9784140361306(新装版:9784140361474)
モカと一緒に、心あたたまるホットチョコレートを作ろう。
イタリア在住の絵本作家・刀根里衣さんが描く、美しいイラストが魅力のホットチョコレート絵本です。キャラクターの「モカ」と一緒にホットチョコレートを作る過程が、詩的な文章と幻想的な絵で綴られています。レシピ要素もありながら、アート絵本としての美しさも兼ね備えた一冊です。
レシピが主役のチョコレート絵本(1作品)
お菓子作りの工程そのものを絵本にした、「読む」と「作る」が一体のタイプです。
「ぐるぐるガトーショコラ」|作:氏家 健治 絵:三浦 由美子|ガトーショコラの作り方がわかる絵本
出版社:ケンエレブックス / 初版発行日:2023年2月3日 / ISBN:9784910315232
ぐるぐる混ぜて作る、本格ガトーショコラのレシピ絵本!
ガトーショコラを「ぐるぐる」混ぜて作る過程を、楽しいリズムの文章と温かみのあるイラストで描いたレシピ絵本です。氏家健治さんのお菓子作りの知識と、三浦由美子さんの親しみやすい絵が組み合わさり、子どもでも「作ってみたい!」と思える一冊。バレンタインの手作りチョコの参考にもなります。
キャラクターと一緒に作るチョコレート絵本(3作品)
大好きなキャラクターと一緒なら、お菓子作りのハードルがぐっと下がる。親子で楽しめるタイプです。
「スヌーピーのお菓子絵本」|著:チャールズ・M・シュルツ 訳:谷川 俊太郎 料理:ジューン・ダットン|スヌーピーと楽しむアメリカンレシピ
出版社:復刊ドットコム / 初版発行日:2013年10月 / ISBN:9784835449937
スヌーピーの漫画を楽しみながら、アメリカの人気お菓子が作れる!
スヌーピーの漫画を楽しみながら、アメリカの子どもたちに人気のお菓子や料理を気軽に作れるレシピ絵本です。チョコレートチップ・クッキーやブラウニー・カップケーキなど、チョコレートを使ったレシピも豊富に収録。谷川俊太郎さんの翻訳による親しみやすい文章で、親子で楽しくお菓子作りができます
「ペネロペ チョコレートケーキをつくる」|文:アン・グットマン 絵:ゲオルグ・ハレンスレーベン 訳:ひがし かずこ|ペネロペと一緒にケーキ作り
出版社:岩崎書店 / 初版発行日:2011年10月 / ISBN:9784265058914

ペネロペと一緒に、チョコレートケーキを作ろう!
人気キャラクター・ペネロペが、チョコレートケーキ作りに挑戦する絵本です。ゲオルグ・ハレンスレーベンの温かみのあるイラストとともに、ケーキ作りの楽しさが伝わってきます。小さなお子さんでも「お料理してみたい!」という気持ちが芽生える、食育にもつながる一冊です。
「リサとガスパールのデザートブック」|作:アン・グットマン 絵:ゲオルグ・ハレンスレーベン 訳:石津 ちひろ|フランス仕込みのデザートレシピ
出版社:ブロンズ新社 / 初版発行日:2005年7月 / ISBN:9784893093523
リサとガスパールと一緒に、フランスのお菓子を楽しもう!
人気キャラクター・リサとガスパールが登場するデザートレシピ絵本です。フランスのお菓子を中心に、チョコレートを使ったレシピも多数収録。ゲオルグ・ハレンスレーベンのおしゃれなイラストとともに、本格的なデザート作りを親子で楽しめます。キャラクターファンだけでなく、お菓子作りが好きな方にもおすすめです。
レシピ付きチョコレート絵本の選び方|年齢別のポイント
2〜3歳には、『ペネロペ チョコレートケーキをつくる』がおすすめ。ペネロペと一緒にケーキを作る楽しさが、小さなお子さんの「やってみたい」を引き出します。この年齢では実際に作るのは難しくても、「お菓子作りって楽しそう」という気持ちの種まきになります。
4〜6歳なら、『ぐるぐるガトーショコラ』のリズミカルな工程が楽しめます。「ぐるぐる」混ぜる動作は、この年齢の子どもが一番参加しやすい。『Hot chocolate for you』のホットチョコレート作りも、簡単な工程で達成感が得られます。
小学生になると、レシピの幅が広がります。『ルルとララのチョコレート』は物語を読みながら自然にレシピを学べるので、一人読みが始まった子に最適。『スヌーピーのお菓子絵本』や『リサとガスパールのデザートブック』は本格的なレシピが充実していて、親子で挑戦できます。
バレンタインの手作りチョコ準備に
レシピ付きチョコレート絵本は、バレンタインの手作りチョコの準備に最適です。
初めてのお菓子作りなら、『ぐるぐるガトーショコラ』。工程がシンプルで、絵本のリズムに合わせて作れます。
気持ちを込めて贈りたいなら、『ルルとララのチョコレート』。「チョコレート・デイ」のお話を読んでから作ると、チョコレートに託す気持ちがより深くなります。
親子で楽しく作りたいなら、『スヌーピーのお菓子絵本』。アメリカンなレシピが豊富で、いくつかのレシピに挑戦する楽しみがあります。
▶ バレンタイン向けの絵本選びは【バレンタイン×チョコレート絵本ガイド】へ

レシピだけじゃない|他のジャンルのチョコレート絵本も
レシピ付き絵本でお菓子を作ったあとに、物語系のチョコレート絵本を読む。「作った」あとに「読む」と、チョコレートへの愛着がもう一段深くなります。
学習・知識系の絵本でカカオの旅を知ったうえでチョコレートを手作りすれば、「自分で作った」の意味がさらに変わります。ジャンルをまたいで読むと、チョコレート絵本の世界はもっと広がります。
▶ チョコレート絵本の全体ガイドに戻る → 【チョコレート絵本のカタログ】 ▶ 物語で楽しむチョコレート絵本 → 【物語で楽しむチョコレート絵本】 ▶ 学びの世界が広がるチョコレート絵本 → 【学習・知識のチョコレート絵本】


「つくる」の先にある、「自分だけの物語」
絵本を読んで、チョコレートを手作りする。その体験は、子どもにとって小さな「ものづくり」の原体験です。
材料を選ぶ。混ぜる。形を作る。だれかに渡す。そのすべてが、「自分で作った」という誇りになります。
もしその延長に、自分の名前が入った世界にたった一冊だけの絵本があったら——。名前も家族もペットも物語に登場する、自分だけのものづくり体験。「作る」楽しさを知った子どもは、きっと自分の物語も大切にできるはずです。


