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子どもに聞かれて困る前に、トリックオアトリートの意味と返事の言い方

子育てのヒント・アイデア

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Child in a black cat costume hands a small orange bucket to a smiling woman on a Halloween-decorated porch with jack-o'-lanterns.

トリックオアトリートの意味・返事・由来を子ども向けにまとめて解説

10月に入ると、園の廊下にもスーパーの入口にも、ハロウィンの飾りが並びはじめます。「トリックオアトリートって、なんて言ってるの?」と子どもに聞かれて、「お菓子ちょうだい、ってことだよ」としか答えられなかった——そんな経験はありませんか?

この記事でわかることは、次のとおりです。

  • トリックオアトリート(trick or treat)の意味と、trick・treat・orそれぞれの英語の意味
  • 3〜6歳の子どもにそのまま話せる伝え方
  • 言われたときの返事の英語フレーズ
  • なぜお菓子を渡すのかという由来の要点

読んだその日から、親子のハロウィンの会話が一歩深いものになります。

ハロウィンの合言葉「トリックオアトリート(trick or treat)」はどんな意味?英語の言葉から解説

先に結論から。トリックオアトリートの意味は、日本語にすると「お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ」です。ただしこれは本気の脅し文句ではなく、ハロウィンの日にだけ交わされる合言葉のようなもの。日本の節分で「鬼は外」と声を出すのと似た、季節の行事のかけ声だと考えるとしっくりきます。

trick・treat・orが持つそれぞれの意味と直訳を解説

3つの語をばらして見ると、意味がすっきり見えてきます。

英語品詞意味身近な使われ方
trick名詞・動詞いたずら、たくらみ、手品マジックの「トリック」と同じ語
treat名詞・動詞もてなし、ごちそう、おごること「It’s my treat.(私のおごりね)」
or接続詞〜か、それとも〜かAかB、どちらかを選ぶときの言い方

そのままつなげた直訳は「いたずら、それともおもてなし?」。つまり、「いたずらされるのと、ごちそうしてくれるの、どっちにする?」と相手に選ばせている言い回しなんですね。treatは「お菓子」そのものを指す言葉ではなく、「もてなし・うれしいもの」という広い意味を持ちます。ハロウィンの場面ではそれがキャンディやチョコになる、という順番です。もらったチョコを前に「これ、どうやってできるの?」と聞かれたら、チョコレートがどうやってできるかを学べる絵本で一緒に見てみる、という答え方もあります。

3⁠〜6歳の子どもにそのまま話せる伝え方の例

幼児に説明するときは、文法の話に踏み込まないほうが伝わります。実際に園の3歳児クラスで試してみて、いちばん反応がよかったのはこの言い方でした。

  • 3〜4歳向け「ハロウィンの日だけ使う、まほうのあいさつだよ。これを言うと、お菓子をもらえるの」
  • 4〜5歳向け「『お菓子ちょうだい、くれないといたずらしちゃうぞ』って意味だよ。でもね、本当にいたずらはしないお約束なんだ」
  • 5〜6歳向け「トリックは「いたずら」、トリートは「ごちそう」。オアは「どっちにする?」。だから『いたずらとごちそう、どっちがいい?』って聞いてるんだよ」

5〜6歳になると、単語ひとつずつに分ける説明を面白がる子が増えます。わが家の長男も「じゃあトリックのほうを選んでもいいの?」と返してきて、そこから「いたずらってどんないたずら?」という話でひとしきり盛り上がりました。答えを教えるより、子どもの疑問がふくらむほうが記憶に残りやすいと感じています。とはいえ、そこまで付き合えなくても大丈夫。忙しい毎日のなかでは、聞かれたときに一言返せれば十分です。

補足:「いたずらしちゃうぞ」という言葉が怖いと感じる子もいます。その場合は「本当にはやらない、ごっこ遊びの言葉だよ」と一言添えてあげると安心します。無理に英語の意味まで覚えさせる必要はありません。

親が男の子に指を使いながらトリックオアトリートの意味をやさしく解説している家庭の様子
英語の言葉を一つずつ分解しながら、子どもにもわかる言葉でトリックオアトリートの意味を解説する場面

なぜお菓子を渡すの?アメリカで広まったトリックオアトリートの由来をやさしく解説

「なんでお菓子をあげるの?」——これも必ず飛んでくる質問です。ここは諸説あるところなので、断定せずに「こう言われているよ」と伝えるのが誠実だと思います。

お菓子を用意するようになった由来の背景とアメリカでの広まり

もともとは、死者への祈りの代わりに食べ物を渡す習わしがあり、それがアメリカに渡って子ども向けの楽しい行事に変わったと言われています。つまりお菓子は「悪霊を追い払うお供え」から始まり、いまは「ご近所とあいさつを交わすためのきっかけ」に変わってきたということです。ハロウィン全体の起源や歴史をふくめた由来は、ハロウィン全体の由来と今年の日付のおさらいのほうにまとめています。

子どもに聞かれたら、こう返してみてください。「昔ね、おばけが来ないようにって、家の前に食べ物を置いておいたんだって。それがだんだん、お菓子をあげる楽しいやり取りになったんだよ」。因果を全部説明しなくても、この一言で納得する子は多いです。

仮装した子どもやジャック・オー・ランタン(かぼちゃの提灯)にも、お菓子と同じような由来があります。仮装がおばけよけの変身だった話と、ランタンがもとはカブだった話は、それぞれの記事に分けて書きました。

仮装した子どもたちがジャックオーランタンの灯る夕暮れの道を歩くハロウィンの由来を表す場面
なぜお菓子を渡す習慣が生まれたのか、その由来を象徴する仮装とかぼちゃ提灯の情景を解説

言われたときの返事はどんな言い方?親子で使える会話例

意外と抜け落ちがちなのが、大人側の返事です。子どもに「トリックオアトリート!」と元気よく言われて、「はい、どうぞ」だけで終わってしまうのはもったいない。ひとこと英語を返せると、その場の空気がぐっとイベントらしくなります。

定番の返事と、相手にお菓子を渡すときの一言

覚えるのは2つで足ります。

英語のフレーズ読み方の目安意味使う場面
Here you are!ヒア ユー アーはい、どうぞお菓子を手渡すとき。いちばん使いやすい
Happy Halloween!ハッピー ハロウィン楽しいハロウィンを!渡した後のあいさつ。返事としても万能

お菓子をもらった側の返事は Thank you! で十分。海外では受け取った子が “Thank you!” と言い、渡した大人が “Happy Halloween!” と返す、という短いやり取りが定番の流れです。

基本的には Here you are で十分です。”Trick!”(いたずらのほうね!)という茶目っ気のある返しもありますが、相手の子が本気で困ってしまうこともあるため、反応を見ながら慎重に使うのが安全です。

日本ではいつ・どこで使う?パーティーや園行事で楽しむ魅力と場面

使うのは10月31日を中心とした期間、それもあらかじめ「参加しますよ」と決まっている場に限られます。アメリカのように近所の家を自由に訪ね歩く文化は日本には定着していないため、知らずにやってしまいがちですが、いきなり他人の家のインターホンを押すとトラブルにつながることもあります。ここは子どもと一緒に気をつけたいところです。

日本で安心して楽しめるのは、次のような場面です。

  • 保育園・幼稚園のハロウィン行事(クラス間を回る形式が多い)
  • 友人同士のホームパーティー
  • 商店街や自治体が主催する参加型のイベント
  • 家族の中でのごっこ遊び(親が渡す役をする)

親子の会話例も置いておきます。玄関でのやり取りを、そのまま練習に使えます。

子ども「Trick or treat!(トリック オア トリート!)」
大人「Oh, nice costume! Here you are.(わあ、すてきな仮装だね。はい、どうぞ)」
子ども「Thank you!(ありがとう!)」
大人「Happy Halloween!(楽しいハロウィンを!)」

4往復、10秒ほどのやり取りです。3歳児でも “Trick or treat” と “Thank you” の2語なら、当日までに言えるようになる子がほとんど。発音の正確さより、声を出せたことをほめてあげてください。もちろん本番では照れて言えずに固まってしまう子もいます。それも含めて、可愛い思い出になりますよ。

最後にもう一度だけ整理します。trickは「いたずら」、treatは「ごちそう」、orは「どっち?」。合わせて「お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ」という、ハロウィンの夜だけの合言葉です。お菓子を渡すのは、悪霊や死者の魂をもてなしていた古い習わしが、人と人のやり取りに姿を変えたから。そして返事は Here you are と Happy Halloween があれば困りません。

子どもの「なんで?」に答えられる情報を一つ持っているだけで、当日の景色は変わります。今年のハロウィンは、意味を知ったうえでの「トリックオアトリート!」を、親子で交わしてみてください。

覚えたフレーズや由来は、クイズにして試してみると盛り上がります。

保育士が仮装した女の子にお菓子を手渡す園のハロウィンパーティーでの返事のやり取りの様子
はいどうぞの一言とともにお菓子を渡す、園行事で楽しむトリックオアトリートの返事のやり取り

よくある質問

トリックオアトリートの意味は何ですか?

日本語にすると「お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ」という意味です。ただし本気の脅し文句ではなく、ハロウィンの日にだけ交わされる合言葉のようなもので、日本の節分の「鬼は外」に似た季節行事のかけ声と考えるとしっくりきます。

trick・treat・orそれぞれの英語の意味は何ですか?

trickは「いたずら、たくらみ、手品」、treatは「もてなし、ごちそう、おごること」、orは「〜か、それとも〜か」という意味です。そのままつなげると「いたずら、それともおもてなし?」となり、相手にどちらかを選ばせる言い回しになります。

子どもにトリックオアトリートの意味をどう説明すればいいですか?

3〜4歳には「ハロウィンの日だけ使う、まほうのあいさつだよ。これを言うとお菓子をもらえるの」、4〜5歳には「お菓子ちょうだい、くれないといたずらしちゃうぞという意味だけど、本当にはやらないお約束だよ」と伝えるとよいです。5〜6歳には単語ごとに分けて説明すると面白がる子が多いです。

トリックオアトリートと言われたときの返事はどうすればいいですか?

お菓子を渡すときは「Here you are!(はい、どうぞ)」、渡した後には「Happy Halloween!(楽しいハロウィンを!)」と言うのが定番です。お菓子をもらった側は「Thank you!」で十分で、この短いやり取りが海外でも定番の流れです。

なぜハロウィンにお菓子を渡すのですか?

由来として広く語られているのは、中世ヨーロッパで貧しい人々が家々を回って死者のための祈りをささげ、代わりに食べ物を受け取っていた習わしです。これが移民とともにアメリカへ渡り、20世紀前半に子どものイベントとして定着し、菓子メーカーの後押しでキャンディを配るスタイルが広がりました。

トリックオアトリートは日本ではいつ・どこで使えばいいですか?

使うのは10月31日を中心とした期間で、あらかじめ参加が決まっている場に限られます。保育園・幼稚園のハロウィン行事、友人同士のホームパーティー、商店街や自治体の参加型イベント、家族内でのごっこ遊びなどが安心して楽しめる場面です。

トリックオアトリートの直訳はどういう意味ですか?

直訳すると「いたずら、それとももてなし?」となります。つまり「いたずらされるのと、ごちそうしてくれるの、どっちにする?」と相手に選ばせている言い回しで、treatは元々お菓子そのものではなく「もてなし・うれしいもの」を指す広い言葉です。

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Anne.Makino 絵本コラムニスト/レビューライター
教員免許・司書資格を持つ絵本コラムニスト/レビューライター。教育学部で児童教育と図書館学を専攻し、小学校教員として約6年間、図書委員会顧問・読書推進授業・ブックトークを担当。その後、図書館司書として約3年間、児童書セクションで選書会や読み聞かせイベントの運営に携わる。教育現場・図書館での経験は計9年以上。大学時代には老舗書店で児童書売り場を3年間担当したほか、活版印刷の自主制作グループに所属し、自ら活字を組んで詩集を自費出版した経験も持つ。これまでに読んだ絵本は1,500冊以上。専門分野は「絵本・児童書の選び方」「読み聞かせ」「活版印刷」「本と子どもの関係性」。現在はフリーランス7年目として、MY STELLA公式サイトを中心に絵本レビューや児童書コラムを多数執筆中。地域の児童館での読み聞かせボランティアも継続しており、現場の子どもたちのリアルな反応を記事づくりの土台にしている。
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