「ねぇ、ハロウィンってどうしておばけが出てくるの?なんか怖い……」
先日、近所のお友だち親子とお茶をしていたときのこと。5歳の男の子がふと、こんな質問をしたのです。ママは「うーん、なんでだろうね?」と苦笑い。じつはわたしも、うまく答えられる自信がありませんでした。
ハロウィンの飾りには、おばけやがいこつ、魔女がたくさん登場します。楽しいイベントのはずなのに、子どもが「怖い」と感じるのは自然なこと。そこで今回は、ハロウィンがなぜ怖いといわれるのか、その由来を調べてわかったことと、子どもへのやさしい伝え方を、わたしなりの言葉でまとめてみました。
「なんでハロウィンは怖いの?」と聞かれたら、最初に伝えたいこと
ハロウィンは人を怖がらせるための日ではない
まず子どもに伝えたいのは、ハロウィンは誰かを怖がらせるための日ではない、ということです。
もともとは秋の収穫をお祝いして、亡くなった人の魂を大切に思う日。日本のお盆に少し似ているんですね。おばけの飾りや仮装は「怖がらせる」のではなく「守る」ための工夫だった……と知ったとき、わたしは「なるほど!」と膝を打ちました。
だから最初のひとことは、「ハロウィンはね、怖い日じゃなくて、昔の人が大切な人を思い出す日だったんだよ」で十分だと思うのです。
死者や悪霊の話は、子どもの年齢に合わせて伝える
とはいえ、ハロウィンの由来には死者や悪霊の話が出てきます。0〜3歳くらいの子には、そこまで話さなくても大丈夫。「おばけの格好をして、お菓子をもらう楽しい日だよ」だけで、子どもは満足してくれます。
4歳をすぎて「どうして?」が増えてきたら、「昔の人は、秋の終わりにご先祖さまが帰ってくると考えていたんだって」と、少しずつ背景を足していくのがおすすめです。わたしの周りのママたちも、日本のお盆にたとえると「あぁ、おじいちゃんが帰ってくる日と同じね」と、子どもがすっと納得してくれたと話していました。
怖がりな子には、無理に由来を全部話さなくても大丈夫。「楽しい日だよ」から始めて、子どもが知りたがったぶんだけ答えるくらいが、ちょうどいい距離感だと感じます。

ハロウィンの本当の意味が「怖い」といわれる理由
昔の人は、この世とあの世の境目が近づくと考えていた
ハロウィンのルーツをたどると、古代ヨーロッパに住んでいたケルト人のお祭りにたどり着きます。ケルト民族にとって10月31日は一年の終わりの日。「サウィン」と呼ばれるお祭りの夜には、この世とあの世の境目があいまいになり、死者の魂が家族のもとへ帰ってくると信じられていたのだそうです。
のちにキリスト教の「諸聖人の日」(11月1日)と結びつき、その前夜(eve)を意味する言葉が変化して「Halloween」になった、といわれています。
死者だけでなく、悪い霊もやって来ると信じられていた
ここが「怖い」といわれる理由の核心です。境目が開く夜には、なつかしいご先祖さまの魂だけでなく、悪霊や魔物までいっしょにやって来ると考えられていました。
悪い霊にいたずらをされたり、あの世へ連れて行かれたりしないように……。昔の人たちは、本気で身を守る方法を考えていたのです。
怖いものから身を守るための風習が生まれた
そこで生まれたのが、魔よけの火をたいたり、怖い顔を彫ったランタンを飾ったりする風習でした。もともとはカブをくり抜いて作っていたそうで、アメリカに伝わってから、手に入りやすいかぼちゃのジャックオーランタンが定番になったのだとか。
つまりハロウィンの「怖さ」の正体は、怖いものを遠ざけるための、昔の人の知恵と工夫だったんですね。そう考えると、おばけの飾りもなんだか頼もしく見えてきませんか。

なぜハロウィンでは怖い仮装をするの?
おばけの姿に変わって、悪霊から身を守ろうとした
「どうして仮装するの?」という質問にも、ちゃんと理由があります。悪い霊がやって来る夜、人間のままでいると見つかってしまう。だったら、自分もおばけの仲間のふりをすれば、仲間だと思って通り過ぎてくれる……そう考えたのが仮装の始まりだといわれています。
いわば仮装は「おばけよけの変身」。うちでこの話をしたら、子どもは「へんしんして守るんだ!」と目を輝かせていました。怖い話のはずが、ヒーローの話みたいに聞こえるのが面白いところです。
魔女・幽霊・がいこつが定番になった背景
魔女や幽霊、がいこつの仮装が定番なのは、それらが「あの世からやって来るもの」の姿だったから。悪霊にまぎれるための変身なので、怖い姿であるほど効果がある、と考えられていたようです。
今ではプリンセスやヒーローの仮装も人気ですが、これはハロウィンがアメリカで家族の楽しいイベントとして広まっていく中で、「変身ごっこを楽しむ日」へと意味が広がっていったから。怖い仮装が苦手な子は、好きなキャラクターに変身するだけでも、ちゃんとハロウィンに参加できているのです。

ハロウィンは本当に怖い行事なの?
現代では子どもや家族が楽しむイベントへ変化している
結論からいうと、今のハロウィンは怖い行事ではありません。アメリカでは20世紀に入って、子どもたちが「トリックオアトリート!(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)」と近所を回る、地域ぐるみの楽しい行事として定着しました。
日本でも秋になると、街やお店がかぼちゃ一色になりますよね。日本のハロウィンは宗教色がほとんどなく、仮装やお菓子を楽しむ季節のイベントとして親しまれています。世界のあちこちで、それぞれの楽しみ方に変化しているんですね。
「怖さ」は昔の信仰や伝承が残ったもの
それでもおばけや魔女のモチーフが残っているのは、昔の人の信仰や物語の名残です。本来の意味を知らないまま飾りだけを見ると「なんだか怖い……」と感じますが、正体がわかれば、怖さはぐっと小さくなります。
ちなみに「ハロウィンの日にやってはいけないこと」という都市伝説を目にすることもありますが、はっきりした根拠のある決まりごとではないので、大人が過度に心配する必要はなさそうです。
子どもには「怖い日」ではなく「昔の人の工夫」と伝える
子どもに聞かれたとき、わたしがいいなと思ったのは、こんな短い答え方です。
- 「なんで怖いの?」→「昔の人は、この日におばけが来ると思ってたんだって。だから追い返す工夫をしたんだよ」
- 「なんで仮装するの?」→「おばけの仲間のふりをして、悪いおばけをだます作戦なんだよ」
- 「おばけ来るの?」→「昔のお話だよ。今は変身してお菓子をもらう、楽しい日になったんだ」
ハロウィンの怖さの正体は、大切な人を思い、怖いものから家族を守ろうとした昔の人の工夫でした。そう伝えられたら、子どもにとっておばけの飾りも「守ってくれる仲間」に変わるかもしれません。
今年のハロウィンは、仮装の準備をしながら「どうして変身するか知ってる?」と親子でおしゃべりしてみるのはいかがでしょうか。由来をひとつ知っているだけで、いつものハロウィンがちょっと特別な夜になる気がします。

よくある質問
- ハロウィンはなぜ怖いといわれるのですか?
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ハロウィンのルーツでは、この世とあの世の境目があいまいになり、死者の魂が帰ってくると考えられていました。さらに、ご先祖さまだけでなく悪霊や魔物もやって来ると信じられていたため、「怖い」といわれる理由になっています。
- ハロウィンの本当の意味は何ですか?
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本文では、ハロウィンは人を怖がらせるための日ではなく、秋の収穫を祝い、亡くなった人の魂を大切に思う日だったと説明されています。日本のお盆に少し似た意味があると紹介されています。
- ハロウィンで怖い仮装をするのはなぜですか?
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昔の人は、悪い霊が来る夜に人間のままでいると見つかってしまうと考えていました。そこで自分もおばけの仲間のふりをして、悪霊に気づかれないようにするため、怖い仮装をしたといわれています。
- ハロウィンのおばけや魔女の飾りにはどんな意味がありますか?
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おばけや魔女、がいこつは「あの世からやって来るもの」の姿として定番になったと説明されています。もともとは怖がらせるためではなく、悪霊を遠ざけたり身を守ったりするための工夫でした。
- ハロウィンは本当に怖い行事なのですか?
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本文では、今のハロウィンは怖い行事ではなく、子どもや家族が楽しむイベントへ変化しているとされています。日本でも宗教色はほとんどなく、仮装やお菓子を楽しむ季節のイベントとして親しまれています。
- 子どもにハロウィンの怖い由来をどう説明すればよいですか?
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小さい子には無理に死者や悪霊の話をせず、「おばけの格好をして、お菓子をもらう楽しい日」と伝えるだけでもよいとされています。4歳をすぎて理由を知りたがるようになったら、「昔の人はご先祖さまが帰ってくると考えていた」と少しずつ背景を足すのがおすすめです。
- ハロウィンの日にやってはいけないことはありますか?
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本文では、「ハロウィンの日にやってはいけないこと」という都市伝説を目にすることはあるとされています。ただし、はっきりした根拠のある決まりごとではないため、大人が過度に心配する必要はなさそうだと説明されています。





