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年齢で選ぶ・場面で選ぶ

子どもが夢中になるおばけ絵本20選+α〈怖くない・笑える・心温まる〉年齢別ガイド

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親子でおばけの絵本を読み聞かせする様子を描いたイラスト。怖くない・笑える・心温まるおばけ絵本20選+αを紹介する記事のアイキャッチ画像

「おばけの絵本を読みたい!」

子どもからそんなリクエストが来たとき、あなたはどんな一冊を選びますか?

本屋さんや図書館に並ぶこのジャンルの絵本は、驚くほど種類が豊富です。せなけいこさんの定番シリーズから、tupera tuperaさんの愛嬌たっぷりなキャラクターまで紹介します。

ただ、選ぶときには不安もつきものです。『うちの子には怖すぎないかな』『この年齢で楽しめる?』と迷ってしまうことも多いです。おばけ 絵本の世界には、怖さと楽しさのバランスを示す作品が多くあります。

実は、おばけ絵本には大きく3つのタイプがあります。怖くないかわいいおばけ、思わず笑っちゃうユーモアおばけ、そして心がじんわり温まるおばけ物語。お子さんの年齢や性格に合わせて選べば、「怖い」が「楽しい」に変わる瞬間に出会えます。

この記事では、0歳から小学生までの人に合う本を紹介します。年齢別に楽しめるおばけ 絵本のおすすめの20選+αです。怖がりさんでも安心して読める作品を選びました。

また、読み聞かせのコツもお伝えします。読み方の工夫で緊張をやわらげ、会話もしやすくなります。

最後に、親子の会話につながるヒントを紹介します。絵の読み取りや感想の伝え方を工夫して、読書の時間を深めましょう。

さあ、不思議で楽しいおばけの世界への扉を開いてみましょう。

目次

おばけえほんデビューはいつから?年齢別の楽しみ方と選び方のポイント

「おばけの絵本、何歳から楽しめるの?」これは多くの親御さんが抱く疑問です。

結論から言うと、0歳からでも楽しめます。ただし、年齢によって「楽しみ方」がまったく違うんです。

0〜2歳:かわいいおばけの顔と優しい話で親しむ時期

この時期の子どもたちは、まだ「おばけ=怖いもの」という概念を持っていません。だからこそ、おばけとの出会い方が大切なんです。

選ぶポイントは3つあります。

  • 丸くて大きな目、にっこり笑った口など、シンプルでかわいい顔のおばけ
  • ページ数が少なく、テンポよく読める構成
  • 「ばあ!」「にょろにょろ〜」など、音の響きが楽しい言葉

赤ちゃん向けのおばけ絵本では、おばけが「いないいないばあ」のような遊び相手として登場することが多いです。怖がらせる要素はゼロ。むしろ、おばけの動きや表情を見て、声を出して笑う子も少なくありません。

この時期に大切なのは、親御さんの声と表情です。絵本のおばけを指さしながら「おばけさん、こんにちは〜」と明るく声をかける。それだけで、おばけは「怖いもの」ではなく「絵本の中の楽しい友だち」になります。

3〜4歳:笑えるおばけの日常で「こわくない」体験を

3歳を過ぎると、子どもの想像力がぐんと広がります。同時に、「暗いところがこわい」「一人でトイレに行けない」など、恐怖心も芽生え始める時期です。

だからといって、おばけ絵本を避ける必要はありません。むしろ、この時期こそユーモアたっぷりのおばけ絵本がおすすめです。

たとえば、おばけがてんぷらを揚げたり、アイスを食べたり。日常の中にポンとおばけが現れて、ドタバタ劇を繰り広げる。そんな展開を見ていると、子どもは自然と「おばけって、なんだかおもしろい」と感じるようになります。

選び方のポイントはこちらです。

  • おばけが主人公で、人間と仲良くなる話
  • 失敗したりドジを踏んだりする「親しみやすいおばけ」
  • 繰り返しのリズムがあり、一緒に声を出せる構成

「おばけだって、ごはんを食べるんだね」「おばけも友だちがほしいのかな」。絵本を通じて、そんな会話が生まれたら大成功です。

5歳以上:ドキドキとほっこりが共存する物語の世界へ

5歳以上になると、少し長めのストーリーも楽しめるようになります。おばけ絵本も、単なる「見て笑う」から「物語を味わう」へとステップアップ。

この年齢の子どもたちは、「ちょっと怖いけど気になる」という複雑な感情を楽しめるようになっています。真っ暗な森の中、おばけが現れて…でも最後は温かい結末。そんな「ドキドキ」と「ほっこり」が共存する物語に、夢中になる子も多いです。

また、「おばけってどこに住んでいるの?」「日本のおばけと外国のおばけは違うの?」など、知的好奇心も広がる時期。おばけの種類や文化的背景を扱った絵本も、この年齢ならしっかり楽しめます。

選び方のポイントは以下の通りです。

  • 起承転結のあるストーリー展開
  • おばけの気持ちや背景が描かれている
  • 読み終わった後に「よかったね」と言える結末

怖がりな子でも、信頼できる大人と一緒に読めば大丈夫。「怖くなったら言ってね」と声をかけながら、少しずつ冒険の幅を広げていきましょう。

なお、この記事では各作品に、怖さの度合いがひと目でわかる「怖さレベル」を★の数で添えています。目安は次の通りです。

怖さレベルの目安

レベル意味
★1ぜんぜん怖くない。0歳からOK
★2一瞬ドキッ、オチで笑いに変わる
★3プチ怖。怖がる子もいるが「もう一回」が続く
★4けっこう怖い。読みどきを選ぶ
★5本気で怖い。年長〜小学生から
0歳から5歳以上まで年齢別に並べられたおばけ絵本の選び方ガイド
おばけえほんデビューは0歳から可能。年齢に合った絵本を選べば、怖がらずに楽しめます。

怖がりな子も安心!かわいいおばけ絵本〈0〜3歳向け〉

「おばけ」と聞くと、大人はつい怖いイメージを持ちがち。でも、小さな子ども向けのおばけ絵本は、びっくりするほどかわいいんです。

ここでは、怖がりさんでも安心して楽しめる、0〜3歳向けのおばけ絵本をご紹介します。

1. おばけなんてないさ(せなけいこ 絵/ポプラ社)|0歳〜

発行年:2009年7月 ISBN:978-4-591-11048-5 対象年齢:0・1・2歳 怖さレベル:★1〜2

瀬名,恵子,1932-2024 槙,みのり・ポプラ社・ISBN 9784591110485
¥990楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

おなじみの童謡が、5番までの歌詞と楽譜つきで一冊に。歌いながらめくるうち、怖かったはずのおばけがだんだん可愛く見えてきます。読み終えて「おばけ怖い?」と聞くと「こわくなーい!」と返ってくる──そんな魔法のような瞬間を、この本は何度も何度も作ってくれます。保育園では、両手を垂らしておばけになりきって歌うのが定番の遊び方。

2. ばけばけばけばけ ばけたくん(岩田明子/大日本図書)|1歳半ごろ〜

発行年:2009年2月 ISBN:978-4-477-01988-8 対象年齢:公式表記なし(1歳半〜3歳が目安) 怖さレベル:★1

岩田明子・大日本図書・ばけばけばけばけ ばけたくんシリーズ
¥1,540楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

食べたものに変身する食いしんぼうおばけ。キャンディー、いちご、メロンソーダ、そして納豆。真っ黒な画面に浮かぶ変身の鮮やかさは、小さい子の目にまっすぐ届きます。「ファーストおばけ絵本」を一冊だけ選ぶなら、私はこれです。2歳の「もう一回!」が止まらなくなっても、責任は取れませんが。

3. ねないこだれだ(せなけいこ/福音館書店)|1歳から

発行年:1969年11月 ISBN:978-4-8340-0218-8 対象年齢:読んであげるなら1才から 怖さレベル:★3(プチ怖)

私は甥っ子が泊まりに来るたびに『ねないこだれだ』を、声色や動きを変えながら読んでいます。時計の音は低い声で、おばけが出たら絵本の後ろから顔を出して、最後は子どもを抱き上げて「とんでいけー!」と。すると怖がるどころか大喜びで、何度も「もう一回」とせがまれます。

寝かしつけには逆効果ですが、大人と子どもが一緒に楽しむ時間として最高でした。怖いけれど安心できる膝の上だから、子どもは小さな肝試しを楽しんでいるようです。

夜ふかしの子はおばけの世界へ。1969年から続く、はじめての「怖い」の定番です。初めて読んだ日にページを見つめたまま固まって、それでも図書館で見かけると必ず抱えてくる──この矛盾こそが、子どもが怖さと付き合いはじめた証拠だと私は思っています。救いのある結末ではないので、敏感な子には昼間に。

4. おばけのバーバパパ(チゾン&テイラー/山下明生 訳/偕成社)|3歳から

発行年:1972年6月 ISBN:978-4-03-202130-1 対象年齢:3歳から 怖さレベル:★1

アネット・チゾン・タラス・テイラー・偕成社
¥1,100楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

バーバパパが庭の土から生まれたことを、大人になった私たちはたいてい忘れています。大きすぎて居場所がなかったおばけが、形を変える力で受け入れられていく物語。半世紀前の絵本が今も「はじめてのおばけ」でいられるのは、怖さの代わりに「認められたい」という気持ちが真ん中にあるからだと思います。

5. おばけずし(苅田澄子 作/柴田ケイコ 絵/金の星社)|幼児から

発行年:2024年12月 ISBN:978-4-323-07526-6 対象年齢:幼児から 怖さレベル:★1

苅田澄子
¥1,540楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

2024年生まれの、いちばん新しいおばけ。お客のいないお寿司屋さんに、おばけのお客がやってきます。『パンどろぼう』の柴田ケイコさんの絵は、表紙を見せた瞬間に子どもの体がこちらへ傾く強さ。見返しの「おばけ寿司ネタ一覧」まで、隅々に遊びが仕込まれています。

6. おばけパーティ(ジャック・デュケノワ/ほるぷ出版)|4・5歳から(公式)、実際は2歳台から

発行年:1995年 ISBN:978-4-593-50330-8 対象年齢:4・5歳から 怖さレベル:★1

ジャック・デュケノワ・ほるぷ出版・ISBN 9784593503308
¥1,540楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

お城の晩さん会で、おばけたちが食べたものの色に染まっていく。世界17カ国で読まれるフランスの名作です。字が読めない子がひとりでめくって楽しめる、絵の力の強い一冊。「おばけが怖い」と言い出した子に、怖くないおばけを見せてあげたいときの特効薬候補です。

7. めがねうさぎ(せなけいこ/ポプラ社)|3歳

発行年:1975年2月 ISBN:978-4-591-00469-2 対象年齢:3歳 怖さレベル:★1〜2

せなけいこ・童心社
¥1,430楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

脅かしたいおばけと、めがねがなくておばけが見えないうさこ。怖がらせる側が空回りする逆転劇です。『ねないこだれだ』で怖くなってしまった子の気持ちをほぐす一冊として、現場で長く頼りにされてきました。おばけと一緒にめがねを探しはじめる1歳児の姿は、何度見てもいいものです。

0〜3歳向けのかわいいおばけ絵本と赤ちゃんのおもちゃが並ぶ優しい読書空間
怖がりな子も安心して楽しめるかわいいおばけ絵本が勢揃い。

笑って楽しむおばけえほん〈3〜5歳向け〉

3〜5歳は、おばけ絵本の黄金期。想像力が豊かになり、ユーモアも理解できるようになるこの時期、笑えるおばけ絵本がぴったりです。

8. おばけのてんぷら(せなけいこ/ポプラ社)|3・4・5歳

発行年:1976年11月 ISBN:978-4-591-00489-0 対象年齢:3・4・5歳 怖さレベル:★1〜2(ドキドキ→笑い)

せなけいこ・ポプラ社・ISBN 9784591004890
¥1,430楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

てんぷらの匂いに誘われて、うさこの台所に忍び込んだおばけの運命は──。3歳の子が文章をまるごと覚えて「自分で読む」ようになる本です。めがねを揚げてしまう場面の笑いは、50年たっても現役。怖い要素はほぼゼロなので、怖がりの子の「おばけ2冊目」にどうぞ。

9. おばけだじょ(tupera tupera/Gakken)|3・4・5歳

発行年:2015年7月 ISBN:978-4-05-204260-7 対象年齢:3・4・5歳 怖さレベル:★2(ドキドキ→笑い)

tupera tupera・Gakken
¥1,540楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

「おばけだじょ」と黒いものが迫ってきて──正体がわかった瞬間、部屋の空気が笑いに変わります。読み手の声色で怖さが調整できる、めずらしい本。1歳台は本気で泣くことがあるので、最初は昼間に、膝の上で。オチのカエルを指さすのが、小さい子の作法です。

10. ほげちゃんとおばけ(やぎたみこ/偕成社)|3歳から

発行年:2023年6月 ISBN:978-4-03-232710-6 対象年齢:3歳から 怖さレベル:★2

やぎたみこ・偕成社・ほげちゃん
¥1,320楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

夜中におばけの絵本をこっそり読んだ、ぬいぐるみのほげちゃんが大パニック。怖がっているのが子どもではなくぬいぐるみ、という構図が、怖がりの子の心をふっと軽くします。巻末には劇中絵本『おばけのおまつり』を丸ごと収録。「怖い本は途中でやめていい」と教えてくれる、実はとてもやさしい一冊です。

11. ゆうれいとすいか(くろだかおる 作/せなけいこ 絵/ひかりのくに)|3〜5歳ごろ

発行年:1997年6月 ISBN:978-4-564-00656-2 対象年齢:公式表記なし(3〜5歳が目安) 怖さレベル:★1〜2

くろだ かおる
親子で絵本を楽しみたい時間に手に取りやすい一冊です。ゆうれいとすいかを題材にした『ゆうれいとすいか』は、題名から物語への興味を誘います。ひかりのくに傑作絵本集の一冊として、親子でページを開くひとときに選べます。
¥1,650参考価格2026/10/15時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

井戸のすいかを盗み食いした気の弱いゆうれいが、罪ほろぼしに蚊退治を引き受けます。ところてん突きから飛び出しての「ぱちん!」に、笑わない子を私は知りません。夏に一冊だけおばけ絵本を選ぶなら、季節の相性でこれが最有力です。

12. めっきらもっきらどおんどん(長谷川摂子 作/ふりやなな 画/福音館書店)|3歳から

発行年:1990年3月 ISBN:978-4-8340-1017-6 対象年齢:読んであげるなら3才から 怖さレベル:★2〜3

長谷川摂子・福音館書店
¥1,320楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

神社の木の穴から落ちた先は、妖怪たちの世界。縦にひらく大画面、丸暗記したくなる呪文、遊び疲れて帰ってくる結末まで、「行きて帰りし物語」のすべてが詰まっています。妖怪の登場で一瞬ひるむ子もいますが、読者からの評価はこの20冊のなかでも最高クラスでした。

13. ようかいしりとり(おくはらゆめ/こぐま社)|4歳から

発行年:2018年 ISBN:978-4-7721-0239-1 対象年齢:4歳から 怖さレベル:★1

おくはらゆめ・こぐま社
¥1,430楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

Eテレの人気曲がそのまま絵本に。妖怪の名前でしりとりが続き、一体ずつ解説までついています。歌を知っている子は表紙で歌い出し、知らない子も言葉のリズムで入っていける。「きむないぬ」なんて妖怪、私もこの本で覚えました。

14. 妖怪横丁(広瀬克也/絵本館)|3歳ごろ〜

発行年:2011年3月(シリーズ第1作) ISBN:978-4-87110-186-8 対象年齢:公式表記なし(3〜5歳が目安) 怖さレベル:★2

広瀬,克也・絵本館・ISBN 9784871101868
¥1,650楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

妖怪たちが店を営む商店街へ、豆腐のおつかいに。文は少なく、絵を隅々まで「読む」タイプの一冊です。見返しの妖怪名鑑と本文を往復するうち、子どもは自然と妖怪の名前を覚えていきます。一つ目小僧を怖がる5歳もいれば、友だちと絵を眺めておしゃべりが止まらない3歳も。妖怪の世界への入口として、シリーズは2025年の新刊まで続いています。

15. ノラネコぐんだん おばけのやま(工藤ノリコ/白泉社)|3歳ごろ〜

発行年:2018年10月 ISBN:978-4-592-76235-5 対象年齢:公式表記なし(3歳〜が目安) 怖さレベル:★2

工藤ノリコ・白泉社・ノラネコぐんだん
¥1,430楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

大人気シリーズの「ちょい怖」回。不気味な森、迷路のページ、そしてお約束の「ドッカーン!」。おばけの正体には日本の昔ばなしの知識がひとさじ要るので、化け狸がわかる5歳前後がいちばんおいしく読めます。2歳半で眠っていた本が、3歳で急に毎日の本になる──そんな「読みどきの遅れてくる本」でもあります。

3〜5歳の子どもたちが笑いながら楽しいおばけ絵本シリーズを読んでいる様子
ユーモアたっぷりのおばけえほんで、子どもたちの笑顔がいっぱい。「怖い」が「おもしろい」に変わる瞬間です。

心温まるおばけ物語〈5歳以上・小学生向け〉

5歳以上になると、「おばけって何だろう?」「どうしておばけが生まれたの?」と、より深く考えられるようになります。

心温まるストーリーや、知的好奇心を刺激する絵本で、おばけの世界をさらに広げましょう。

16. おばけと友だちになる方法(レベッカ・グリーン/岸本佐知子 訳/福音館書店)

発行年:2021年9月 ISBN:978-4-8340-8538-9 対象年齢:公式表記未確認 怖さレベル:★1

レベッカ・グリーン・福音館書店
¥1,650楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

おばけの見分け方、好きな食べもの、好きな遊び。まさかの「取扱説明書」仕立てです。怖がりの子ほど、正しい知識(?)に安心して身を乗り出してきます。最後のページの余韻は、ここでは書きません。贈り物にするなら、渡す前にご自分で確かめてください。

17. くろいの(田中清代/偕成社)|3歳から

発行年:2018年10月 ISBN:978-4-03-332880-5 対象年齢:3歳から 怖さレベル:★3(ただし怖がるのは主に大人)

田中清代・偕成社
¥1,540楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

黒一色の銅版画で描かれる、正体不明の「くろいの」。面白いのは、ざわざわするのはたいてい大人のほうで、子どもはあっさり友だちになってしまうことです。日本絵本賞大賞(2020年)受賞。好みは分かれます。分かれるからこそ、合う子には生涯の一冊になります。

18. こわめっこしましょ(tupera tupera/絵本館)

発行年:2018年5月 ISBN:978-4-87110-399-2 対象年齢:公式表記なし 怖さレベル:★3〜4(年齢によって激変)

tupera tupera・絵本館
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おばけたちと「怖い顔」でにらめっこする参加型絵本。実はこの本、0〜1歳は平気で、2〜4歳がいちばん泣くという逆転現象があります。怖さの意味がわかりはじめた年齢ほど直撃するのです。5歳を過ぎると一転、鬼と本気の怖い顔で対戦してゲラゲラ笑い出します。初めて読むなら昼間に、読み手が先に笑って「これは遊び」の空気を渡してから。スリルも含めて、設計のみごとな一冊です。

19. おばけずかん(斉藤洋 作/宮本えつよし 絵/講談社)|小学1年生ごろ〜 ※幼年童話です

発行年:2013年6月(第1作『うみの』『やまの』同時刊行) ISBN:978-4-06-198191-1(『うみの』) 対象年齢:公式表記なし(小学1年生前後が目安) 怖さレベル:★3

斉藤洋・講談社
¥1,320楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

身近な場所のおばけを図鑑形式で紹介し、ちゃんと対処法まで教えてくれるシリーズ。「怖いけど、大丈夫」の設計が、怖がりの子のひとり読みを支えます。小1の教室で貸出の取り合いになる光景を、私は何度も見てきました。判型は絵本ではなく幼年童話なので、その点だけご承知おきを。

20. いるの いないの(京極夏彦 作/町田尚子 絵/岩崎書店・怪談えほん)|小学校高学年から(公式)

発行年:2012年2月 ISBN:978-4-265-07953-7 対象年齢:小学校高学年・中学生・一般(公式) 怖さレベル:★5(本気で怖い)

京極夏彦・町田尚子・岩崎書店・怪談えほん
¥1,760楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

古い家の、天井の梁の上の暗がりに──いるの? いないの? 静かな和風ホラーの最高峰です。公式の対象年齢は小学校高学年・中学生・一般。幼児向けではありません。高学年の読み聞かせ会で読むと、教室の空気が変わります。必ず大人が先に読み、寝る前は避けて。それだけの準備をする価値のある、絵本という形式の底力を見せつける一冊です。

もっと怖い絵本を求める子には、この先に江戸の化け物絵巻をそのまま使った『ぞくぞくぞぞぞ』や、『おんみょうじ 鬼のおっぺけぽー』といったお話もあります。

5歳以上の子どもが心温まるおばけ物語を真剣に読んでいる成長の瞬間
福音館やPHP研究所から出版された心温まるおばけ作品は、子どもの知的好奇心と優しい心を育てます。

+α|20冊のつぎに出会ってほしい5冊

最後に、今回の20冊には入れなかったけれど、名前だけ覚えておいてほしい5冊を。じっくり紹介するのはまた別の機会に──そんな「つぎの一冊」たちです。

おばけのアッチ・シリーズ(角野栄子 作/佐々木洋子 絵/ポプラ社)|ひとり読みの入口に

角野栄子・ポプラ社
¥1,210楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

45年読み継がれる、ちいさなおばけの名作シリーズ。ただし本領は絵本ではなく幼年童話で、開いたときの文字量に少し驚くかもしれません。『おばけずかん』と同じく、「自分の力で読みたい」年頃への橋としてどうぞ。

ゆうれいとどろぼう(くろだかおる 作/せなけいこ 絵/ひかりのくに)

くろだ かおる・ひかりのくに
¥1,650楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

本編で紹介した『ゆうれいとすいか』と同じ作り手コンビによる姉妹編です。夏はやっぱりすいかに軍配ですが、あのゆうれいの世界が気に入ったご家庭の「もう一冊」はこちら。

ねんねのおばけ(角野栄子 作/小学館)|2025年の新刊

角野栄子
¥1,430楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

『おばけのアッチ』の角野栄子さんが手がけた、2025年刊のあたらしいおばけ。読者の声はまだ集まりはじめたところですが、寝かしつけの棚に新顔を探しているご家庭は、名前を覚えておいて損はありません。

おばけえんはすぐそこです(絵・石黒亜矢子)

山崎るり子・福音館書店
¥1,320楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

妖怪画で人気の石黒亜矢子さんが絵を手がけた一冊。その迫力ある絵は、妖怪好きの子ならきっと目を離せなくなるはずです。いつか必ずじっくり紹介したい、と思わせる存在感があります。

おばけやしき(大型しかけ絵本)

ヤン・ピエンコフスキー・大日本絵画
¥3,300楽天ブックス2026/10/8時点※価格は販売先や時期で異なる場合があります

ページから飛び出すしかけの迫力は、体験としてとびきり強烈。ハロウィンの空気をまとった一冊なので、夏より秋のおたのしみに取っておくのがおすすめです。

関連シリーズで広がるおばけ絵本の世界|書店・図書館で探せる人気作

おばけ絵本の世界は、まだまだ広がっています。書店や図書館に足を運ぶと、ここで紹介しきれなかった人気作にも出会えるでしょう。

講談社や童心社など、さまざまな出版社からおばけ絵本が出ています。お店のおばけコーナーを親子で探検するのも、楽しい時間になるはずです。

図書館では、司書さんに「うちの子に合うおばけ絵本はありますか?」と聞いてみるのもおすすめ。お子さんの年齢や好みに合わせて、ぴったりの一冊を教えてもらえることも多いですよ。

また、おばけや妖怪への好奇心をもっと深めたいご家庭には、パーソナライズ絵本という選択肢もあります。

マイステラの『さがして!みつけて!ふしぎなせかいりょこう』は、子ども自身が物語の中に登場する探し絵の絵本。魔法使いやドラゴン、おばけ、妖怪などが暮らす不思議な世界をめぐりながら、ページの中に隠れた自分や家族を探していきます。

パーソナライズ絵本『さがして!みつけて?ふしぎなせかいりょこう』と笑顔の子ども
「これ、ぼくのほんだよ!」──主人公は自分。だから夢中になれる、MY STELLAの“さがし絵本”。
マイステラ絵本「さがして!みつけて!ふしぎなせかいりょこう」のメッセージページ。「さくらへ」で始まる両親からのメッセージ
マイステラ絵本「さがして!みつけて!ふしぎなせかいりょこう」のメッセージページ。「さくらへ」で始まる両親からのメッセージ
マイステラ「さがして!みつけて!ふしぎなせかいりょこう」のおばけのくにとようかいのくにの見開きページ
かわいい妖怪や、ちょっぴりかっこいい西洋のおばけがいっぱい。家族みんなで不思議な世界を旅しながら、隠れたキャラクターを探して楽しめます。

「おばけのくに」や「ようかいのくに」も収録されていますが、怖がらせることが目的ではありません。少し怖くて、でもどこか楽しい。そんな世界観の中で、親子の会話が自然と生まれます。

髪型や肌の色など見た目を選び、家族やペットも最大6人まで登場させられるのが特徴。「ここにママがいる!」「パパ見つけた!」と、読むたびに新しい発見があります。一般的なおばけ絵本が「外から眺める」体験だとすれば、この商品は「自分が物語の中に入る」特別な体験。不思議なものへの好奇心や想像力を、家族みんなで広げられる一冊です。

寝る前に母親が子どもにおばけえほんを優しく読み聞かせている親子の時間
「こわくないよ」の安心感は、親子で一緒に読むことから。おばけえほんは親子の絆を深める特別なツールです。

親子で楽しむおばけえほんの読み聞かせ術

お気に入りのおばけ絵本が見つかったら、次は読み聞かせのコツをおさえましょう。ちょっとした工夫で、絵本の時間がもっと楽しくなります。

怖がる子どもへの声かけと「こわくないよ」の安心感の作り方

おばけ絵本を読んでいて、子どもが怖がってしまったら?

まず大切なのは、「怖くないよ」と否定しないこと。子どもにとっては、その怖さは本物の感情です。「怖いって思ったんだね」と、まずは気持ちを受け止めましょう。

そのうえで、「一緒に見てみようか」と誘ってみてください。親が隣にいて、明るい声で読んでくれる。それだけで、子どもの安心感はぐっと高まります。

声の調子も大切です。おばけが出てくる場面では、わざとひそひそ声にしたり、おどけた調子で読んだり。「怖い」を「おもしろい」に変換するのは、読み手の腕の見せどころです。

もし途中で「やめて」と言われたら、無理に続けなくて大丈夫。また別の日に、違う絵本から試してみましょう。おばけとの付き合い方は、子どもそれぞれのペースがあります。

寝る前・雨の日・お店での待ち時間…シーン別活用法

おばけ絵本は、読む場面によって楽しみ方が変わります。

寝る前に読むなら

『ねないこだれだ』のような短い絵本がおすすめ。夜の雰囲気とおばけの世界観がリンクして、特別な時間になります。ただし、興奮しすぎて眠れなくなる子もいるので、お子さんの様子を見ながら選んでくださいね。

雨の日のおうち時間に

外で遊べない日は、おばけ絵本の冒険日和。シリーズものを何冊も読んだり、おばけのまねっこ遊びに発展したり。「おばけごっこ」で部屋中を探検するのも楽しいですよ。

病院やお店での待ち時間に

静かに待たなければいけない場面では、小さな声で読める短い絵本を。『妖怪横丁』のように、絵を見るだけでも楽しめる本なら、声を出せない場所でも活躍します。

おばけ絵本は、「読んであげる」だけが楽しみ方ではありません。「このおばけ、何してると思う?」「おばけも夜ごはん食べるのかな?」と、子どもと一緒に想像を膨らませる時間を楽しんでください。

絵本の中のおばけたちは、親子の会話を広げてくれる、頼もしい存在です。怖がりな子も、おばけ大好きな子も。それぞれのペースで、不思議で楽しいおばけの世界を冒険してみてくださいね。

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Anne.Makino 絵本コラムニスト/レビューライター
教員免許・司書資格を持つ絵本コラムニスト/レビューライター。教育学部で児童教育と図書館学を専攻し、小学校教員として約6年間、図書委員会顧問・読書推進授業・ブックトークを担当。その後、図書館司書として約3年間、児童書セクションで選書会や読み聞かせイベントの運営に携わる。教育現場・図書館での経験は計9年以上。大学時代には老舗書店で児童書売り場を3年間担当したほか、活版印刷の自主制作グループに所属し、自ら活字を組んで詩集を自費出版した経験も持つ。これまでに読んだ絵本は1,500冊以上。専門分野は「絵本・児童書の選び方」「読み聞かせ」「活版印刷」「本と子どもの関係性」。現在はフリーランス7年目として、MY STELLA公式サイトを中心に絵本レビューや児童書コラムを多数執筆中。地域の児童館での読み聞かせボランティアも継続しており、現場の子どもたちのリアルな反応を記事づくりの土台にしている。

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