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子どもの『好き』が未来を広げる。MY STELLA(マイステラ)の公式ブログでは、親子で楽しめる絵本や子育てのヒント、未来を育むアイデアをお届けします。
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娘と「紙」のおうちで遊んだ日。マイステラさんの食堂で。

2026 5/22
お知らせ・プレスリリース
2026年5月22日
絵本の読み聞かせを聞く子どもたちを描いた水彩風イラスト

先日、マイステラの絵本にまつわる小さな催しがありました。「親子で絵本を読んだり、紙でいろいろ作ったりしましょう」という会で、わたしも2歳の娘を連れて参加してきました。

会場のことを先に言っておきます。社員食堂です。マイステラの絵本をつくっている飯塚印刷の、いつもみんながお昼を食べているあの食堂。立派なイベントホールを想像していた方、すみません、そういう感じではないです。むしろ狭いです。親子がぎゅうぎゅうに集まって、わいわい、というか、ぎゅうぎゅう。

でも結論から言うと、この「ぎゅうぎゅう」がよかったんです。

目次

紙が、こんなに「ごちそう」だったとは

印刷会社の建物なので、紙の見本がとにかくたくさんありました。色も、厚みも、手ざわりも、ぜんぶちがう紙。食堂のテーブルに、その見本がずらっと広げられていました。

娘がどうなったかというと、もう、紙を触る手が止まらない。

ツルツルの紙、ふわっとした紙、ちょっとザラッとした紙。一枚さわるたびに「ママ、これ!」「ママ、こっちも!」と報告してくれるんですが、こっちは正直、紙の違いがそんなに分からない。分からないけど、娘の「これ!」の本気度がすごいので、いっしょに「ほんとだ、ちがうね」と言い続けていました。途中から、わたしより娘のほうが紙ソムリエでした。

世の中ペーパーレス、ペーパーレスと言いますし、わたしも普段スマホばっかりです。でもこの日、紙の前で目をキラキラさせている娘を見て、ああ、子どもにとって紙って、画面とは全然ちがう「さわれるごちそう」なんだなと思いました。これって、うちの娘だけじゃないですよね?

紙ヒコーキも作りました。娘が折ったヒコーキは、お世辞にもよく飛ぶとは言えない、けれども、本人は大満足。せまい食堂なので飛距離も出ないんですが、床に落ちたヒコーキを何度も拾っては「とんだ!」と言っていて、いや、落ちてたよ、とは言えませんでした。

色とりどりの紙の見本を親子で広げて楽しむ水彩風イラスト
色も手ざわりもちがう紙が、子どもにとっては『さわれるごちそう』でした

絵本のじかん。あの「しーん」が、わたしは好きです

催しのなかで、絵本の読み聞かせの時間がありました。

これ、保育士をやっていたときに何百回と見てきた光景なんですけど、子どもって、絵本が始まった瞬間にスッと世界が変わるんですよね。さっきまで紙ヒコーキを振り回していた子たちが、絵本のページが開いた途端、ぴたっと静かになる。あの「しーん」とした空気が、わたしは昔から大好きなんです。

狭い食堂が、その瞬間だけ、しんと静まりました。娘も、ちゃんとその「しーん」のなかにいました。となりで見ていて、この子いま完全に絵本の世界に入ってるな、というのが分かる横顔。子どもが本気で物語に入りこんでいる顔って、こちらまで少し息をひそめたくなる、そういう尊さがあります。

ようこそうつくしいせかいへ・MY STELLAパーソナライズ絵本の1頁
ようこそうつくしいせかいへ・MY STELLAパーソナライズ絵本

「これ、だれの本?」と娘が聞いた

そして、この日いちばん書きたかったことです。

会場には、マイステラの絵本も並んでいました。ご存じの方も多いと思いますが、マイステラは一人ひとりのお子さんの名前で、その子だけの物語がつくられる絵本です。

並んでいる絵本を見て、娘が聞いてきました。「ママ、これ、だれの本?」

その質問に、ちょっとドキッとしたんです。だって娘は、絵本って「みんなの本」だと思っていたはずなんですよね。図書館の本も、家の本も、だれかひとりのものではない。それなのに「だれの本?」と聞いた。絵本にも「その子の本」があるかもしれない、と気づいた瞬間だったのかなと思います。

マイステラは、子どもたちにもっと自分を好きになってほしい、自分自身の星=道標を見つけてほしい——そんな願いから生まれた絵本です。並んだ絵本を前にした娘の「これ、だれの本?」と、その願いが、わたしのなかでまっすぐつながった気がしました。自分の名前が、自分の物語が、ちゃんとそこにある。それは2歳の娘にとっても、たぶん特別なことなんだろうなと。

グッドデザイン賞のロゴとマイステラの絵本が並んでいる画像
グッドデザイン賞のロゴとマイステラの絵本が並んでいる画像

「ずっと残る」って、こういうことか

もうひとつ、この日あらためて感じたことがあります。

マイステラの絵本、すごく丈夫なんです。ページが根元までパタンと180度開く。小さい子って、絵本をけっこう乱暴にめくるじゃないですか。うちの娘も、お気に入りの絵本のページを一度やぶってしまって、半泣きになったことがあります。いや、泣いたのはわたしだったかもしれません。

会場で、5歳のお子さんのお父さんがこんなことを話していました。「これまで絵本が二つに割れてしまったこともあったので、ずっと残る絵本って素敵だと思う」。わかります、と心のなかで全力でうなずきました。

絵本って、消耗品みたいに買い替えるものじゃなくて、本当はずっとそばに置いておきたいものなんですよね。娘が大きくなって、いつか自分の子どもに「これ、ママの絵本だったんだよ」って見せられたら——って、気が早すぎますね。でも、丈夫につくられた絵本を見ると、そういう未来をちょっと想像してしまいます。

糸ミシン綴じと角丸加工、180度に開く設計など、高品質な製本技術が見える「さがして!みつけて!」絵本の詳細
画像を表示 ページが根元までしっかり開く製本。小さな手でも、安心してめくれます

帰り道に思ったこと

帰り道、娘は紙ヒコーキを大事そうに握っていました。あんなに飛ばなかったヒコーキを、宝物みたいに。

社員食堂という、ぎゅうぎゅうで、いい意味で気取らない場所だったからこそ、親子も子ども同士も近くて、あったかい時間でした。広い会場だったら、あの「しーん」も、あのわいわいも、ちょっとずつ薄まっていたかもしれません。狭くてよかったな、と本気で思っています。

完璧な親じゃなくていいし、特別なことをしてあげられる日ばかりでもない。でも、ときどきこういう時間があると、それだけで子育てって少し豊かになる気がします。娘の「これ、だれの本?」を、わたしはたぶん長く覚えています。

……なんて、ちょっといい話っぽくまとめましたけど、家に帰ったあと娘は紙ヒコーキを冷蔵庫の裏に飛ばして取れなくなり、大泣きしました。今日も無事に、いつもの夜を迎えています。

投稿者アバター
egg.mam.2022 MY STELLA編集部
2歳の娘を育てる元・保育士ライター。認可保育園で0〜2歳児クラスを中心に約5年間勤務し、うち後半はモンテッソーリ教育を取り入れた園で実践。現場で学んだ知識と、わが子相手だと感情が先走る等身大の葛藤を、笑いを交えて記録しています。
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