「大切な人へのプレゼントに、絵本を渡したい」
「でも、どんなふうに選んだらいいのだろう」
「年齢にあった絵本はどんなもの?」
プレゼントに絵本を検討されている方の中には、このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。1~2歳ごろのお子さんは、言葉や想像力が大きく発達する時期です。「言葉の成長期」のお子さんに、心に残る素敵な絵本との出会いをプレゼントしてみませんか?
この記事では、1~2歳ごろの絵本選びのポイントと、年齢別のおすすめ作品をご紹介します。出産祝いや誕生日プレゼントなどを考える際に、参考にしてみてくださいね。
絵本をプレゼントする際の心がけ
絵本は、お子さんの心に長く寄り添える特別なプレゼントです。せっかくプレゼントするなら、より喜んでもらえるような工夫を加えてみませんか。贈る相手のことを思いやり、家族とのコミュニケーションも大切にしながら、心温まるプレゼントに仕上げるためのポイントをご紹介します。
1.家族の希望を確認する
可能であれば、すでに持っている絵本や、好みのスタイルを事前に確認しましょう。
2.メッセージを添える
絵本を選んだ理由や、お子さんへの願いを添えると、より心のこもった贈り物になります。
3.成長にあわせて選ぶ
月齢や発達段階にあわせて選ぶことで、長く楽しめるプレゼントとなります。
【1歳児向け】絵本の選び方&おすすめポイント
「ワンワン」「ブーブー」など、身近な物の名前や擬音語を口にし始める1歳児。身の回りのものに好奇心いっぱいです。ここでは、1歳児の特徴を考慮しながら、安全性と発達段階にあわせた絵本選びのポイントをご紹介します。
1歳児の発達段階目安
この時期は、言葉と心の発達においてとても大切な節目。絵本を見ながら指をさして「あ!」と言ったり、気に入ったページを何度もめくったりと、絵本との関わり方に変化が出てくる時期でもあります。そんな1歳児の発達段階の目安は以下の通りです。
- ものを指さしたり、簡単な言葉を話し始める
- 絵や色、動きのあるものに強く反応する
- 繰り返しの行動や言葉を好む
- 手先を使った探索活動が活発になる
ただし、この発達段階はあくまでも目安です。お子さん一人ひとりによって発達の順番や速度、興味関心は異なります。プレゼントするお子さんの興味や、家族の希望なども参考にしながら、ぴったりの1冊を見つけていきましょう。
【1歳児向け】絵本選びのポイント
1歳児は絵本を見るだけでなく、触って、めくって、時には口に入れてしまうことも。そのため、安全性を第一に考えながら、発達段階に合った絵本を選ぶことが大切です。選書の際には、以下のポイントを参考にしてみてください。
1.丈夫な作り
本を投げたり、口に入れたりすることもあります。厚紙絵本や角が丸い製本など、安全で耐久性のある作りを選びましょう。
2.シンプルな絵と構成
1ページに詰め込まれている情報が少なく、背景がシンプルな絵本が理想的です。複雑な絵や文字が多すぎると、注目点が定まりにくくなります。
3.リズミカルな言葉
繰り返しのフレーズや、リズミカルな言葉遊びは、言葉の習得を助け、読み聞かせの楽しさを引き出します。
【1歳児向け】おすすめの絵本3選
実際に多くの1歳児に愛されている絵本をご紹介します。シンプルな中にも豊かな世界が広がる作品や、親子のコミュニケーションを楽しめる絵本など、それぞれの特徴を活かした3冊をセレクトしました。お子さんの興味や生活リズムにあわせて、ぜひ参考にしてみてください。
『がたんごとんがたんごとん』(安西水丸/作)
電車のリズミカルな音が楽しい定番絵本。擬音語の繰り返しと、シンプルな絵で、赤ちゃんの心をつかみます。
がたん ごとん がたん ごとん|福音館書店
『いないいないばあ』(松谷みよ子/文、瀬川康男/絵)
対話的な読み聞かせが楽しめる、赤ちゃんの大好きな「いないいないばあ」遊びの絵本です。
松谷みよ子あかちゃんの本 – 童心社
『くっついた』(三浦太郎/作)
動物たちがくっつく様子を描いた、愛情たっぷりの絵本です。
くっついた | こぐま社
【2歳児向け】絵本の選び方&おすすめポイント
絵本の世界をより深く楽しめるようになる2歳児。「これなあに?」と質問を投げかけたり、登場人物のまねをしたり、時には自分で物語を作り出したりと、絵本との関わり方がどんどん広がっていきます。そんな2歳児の成長に寄り添える絵本選びのコツをご紹介します。
2歳児の発達段階目安
おしゃべりが増え、想像の世界を楽しめるようになってくる時期です。絵本を読んでもらいながら「次はどうなるんだろう」と期待に胸を膨らませたり、気に入ったフレーズをまねして遊んだり、絵本を通じた表現がより豊かになっていきます。そんな2歳児の発達段階の目安は以下の通りです。
- 簡単な会話ができるようになる
- 「まね」を楽しむようになる
- ストーリー性のある内容を理解し始める
- 感情表現が豊かになる
こちらの発達段階も、あくまでも目安です。お子さん一人ひとりの興味関心、発達のスピードにあわせて絵本を選べるといいですね。
【2歳児向け】絵本選びのポイント
2歳児は絵本を通じて新しい発見を楽しむ時期でもあります。単純な言葉の繰り返しだけでなく、お子さんの好奇心を刺激するような仕掛けや展開のある絵本が、より深い学びと喜びをもたらしてくれるでしょう。以下のポイントを参考に、お子さんの興味と発達にあわせた1冊を選んでみましょう。
1.ストーリー性
単純な繰り返しだけでなく、簡単な物語展開のある絵本を選びましょう。
2.共感できる内容
日常生活での出来事や、お子さんの感情に寄り添える内容が、より興味を引き出します。
3.想像力を育む要素
予想外の展開や、創造的な表現のある絵本は、想像力の発達を促します。
【2歳児向け】おすすめの絵本3選
お子さんの「知りたい」「やってみたい」という気持ちに寄り添う絵本をご紹介します。物語を楽しみながら想像力を育める作品や、日常生活での気づきを促す絵本など、2歳児の成長をサポートする3冊をセレクトしました。
『おおきなかぶ』(内田莉莎子/再話、佐藤忠良/画)
力をあわせることの大切さを、リズミカルな展開で描いた古典的名作です。
おおきなかぶ|福音館書店
『だるまさんシリーズ』(かがくいひろし/作)
ユーモアたっぷりの動きのある絵と、シンプルな言葉で、何度も楽しめる人気シリーズです。
えほんしょうかい – だるまさん15周年 特設サイト
『きんぎょがにげた』(五味太郎/作)
探す楽しさと、美しい色彩が印象的な絵本。視覚的な「探す」体験が楽しめます。
きんぎょが にげた|福音館書店
お子さんの成長に寄り添う絵本選びのために
絵本は、お子さんの感性や想像力を育む大切な贈り物です。年齢や発達段階にあわせて選ぶことで、より喜ばれる贈り物となるでしょう。
【1歳児向け】絵本選びのポイント
- 丈夫な作り
- シンプルな絵と構成
- リズミカルな言葉
【2歳児向け】絵本選びのポイント
- ストーリー性
- 共感できる内容
- 想像力を育む要素
想像力と言葉の発達を支える、素敵な1冊との出会いをお手伝いできれば幸いです。